昨日に引き続き、
ちきりん著「自分のアタマで考えよう」を記録していく。
ちなみに、このちきりんの本は、
ビジネス系ユーチューバー「マナブ」氏も紹介していたということを知り、
そんな貴重な本だったのかと、さらに執筆活動をする励みとなった。
「なぜ?」「だから何なの?」と自分に問うこと
ちきりん氏はいう。
物事の事象を目の当たりにしたときに、
「なぜ?」「だから何なの?」
という2つを問うことが重要だと。
情報と思考のバランスが重要であり、1つのデータからでも思ったより多くのことを考える必要があるという。
(情報収集やグラフ化に1時間かかった場合は、少なくとも1時間はデータを睨みながら考え抜くべき)
情報を見たら、とりあえず、自分に、「なぜ?」と問いかける。
「なぜ?」は、数字の背景を探る問いかけ。
「だから何なの?」は、目の前の結果がこの数字であるとすると、
次は何が起こるのか?それに対して自分は何をすべきなのか?を考えることができる。
「知識を得ること」も大切だが、「自分のアタマで考え、予測すること」の方がよっぽど重要であり、
その考える癖は日頃の日常生活の中で得ることができる考える習慣と著者は述べている。
ありふれた情報のうち、気になったものだけでも「なぜ?」と考えるクセをつけると、
新たな社会の動きが見えるようになってくるようだ。
縦と横に比べよう
「分析」をしなさい。
と言われた時に、「分析?・・・って何をやればいいの?」
と思ったことは、過去に幾度も思った。
指示をしている本人も、「分析しろ」と言ってはいるものの、
どんなデータをが欲しいのかを明確に支持が出来ていないような気もしなくもない。
では、「分析」という曖昧な言葉を、「具体的な行動指針」として具現化するための指針がこちら。
「分析」=「比較」である。
あらゆる物事を「考え、分析」するには、比較がまずは重要である。
とあるデータ(結果)を「分析」する。それは、とあるデータ(結果)を「比較」する。
と読み解くことができる。
比較対象は、2軸。
一つ目:過去と比較する
二つ目:同ジャンルで比較する
例えば、企業分析の場合は、
その企業の数年分を集めて、過去のデータを比較してみてそこに潜んでいる数字が表す歴史を読み解くのが一つ目。
もう一つは、競合他社の同じ時期のデータと比較してみて、そこに潜んでいる数字が表す違いを読み解くのが二つ目。
「時間」と「項目」の2軸で比較をすることが、「分析」ということであるとちきりん氏は述べている。
判断基準はシンプルが一番
何かを決めるとき、その判断項目はシンプルであるべき。
- 物事を決められないのは、「判断基準が多すぎるから」であり、明確な判断基準があれば、選択肢がいくつあろうがすぐに決まる
- 判断基準は、優先順位付けが重要
- 判断基準自体は、目標の姿から導かれるものであり、判断基準を絞り込むことで本質的なポイントが浮かび上がってくると同時に、結果を得ることができる
例えば、新規商品を開発するとしよう。
コンセプトは、「価格優先」
まずは目指すべきところは「価格!」とターゲットを決めて、
全員が同じ方向に向かって突き進む。
ここで、突然こういう問題が生じる。
価格を満たすためには、品質を落とす必要がある・・・・
などの意見が出たときに、
いやいや、我が社は「品質」が命である。であれば、その品質を守るためには、
このスペックに上げなければならない。
という意見が出る。
すると、
その意見が立場の高い人の意見であるほど、
部下は、「価格を重視しつつも、品質も上げる」という努力をする。
聞こえは良いが、その結果陥りやすいのは、
「価格」戦略が曖昧。かつ、「品質」も曖昧。
まあまあな商品が完成する。
このケースでは、「声が大きい人」や「立場が強い人」が決めた意見が通り、
そもそも最初に決めた「価格」が一番大事だ!と進んだはずの時間はなんだったのだろうか・・・
という無駄な時間が過ぎてしまったことになる。
つまり、まずは、「判断基準」の明確化、「判断基準」の優先順位を明確にした上で突き進むことが
生産性の高いプロジェクトが進められやすくなり、
またそれから導かれる結果も分かりやすくなる。
そもそも、判断基準の明確な確定を決めるどころか、そこで何が決まるのかも確定されておらずに進むダラダラした会議ってのが、
日本の企業でのあるあるだとも筆者は述べている。
判断基準は、目標の姿から導き出されるものであり、優先度の高い基準を選び、その視点から選択肢や事象を見ると、
本質的なポイントが浮かび上がってくるので、本質を抽出するのにも役立つ。