問題7:自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去の100年でどう変化したでしょう?
A2倍上 B変わらない C半分以下
「コロナウイルスの恐怖」「大地震」「地球環境問題」「津波」など・・・なんか毎年毎年地球環境は悪くなっているイメージがある。答えは・・・「A」かな・・。
恐怖本能
人の目は自然と「恐ろしいもの」に吸い寄せられてしまう。なので、世界は「実際の姿よりも恐ろしく見えてしまう」という本能を持っており、それを「恐怖本能」という。恐怖に囚われると、事実を見る余裕も無くなってしまう。しかし、確実にリスクがある「危険」なことと違い、「恐怖」はリスクがあるように「見える」だけである。リスクは「危険度×頻度」で決まるため、恐ろしさは無関係であることを知った上で、リスクを正しく計算することが恐怖本能の制御につながる。
2016年!年間で10機体で死亡事故発生!!ドーン!!!!ニュースで大事件のように報道!!!
こんなこと言われたら・・・・人によっては「飛行機事故に遭ったらどうしよう」と思って、めちゃくちゃ怖がって飛行機に乗れない人がいる。我々はメディアが報道した「昭和〇〇年の前代未聞の飛行機事故現場!」的なドラマや映像の恐怖が脳味噌にこびり付き、飛行機がめちゃくちゃ怖い乗り物可能ように洗脳されているため、こんなニュースを聞いたもんなら、もう飛行機なんて乗ることすら怖くなる。しかし、冷静に考えてみてほしい。「恐怖」は想像であって、リスクは「危険度✖️頻度=起こりやすさ」で決まる。2016年は、4000万機の飛行機が飛んだ。その中で事故が起きたのは10機体。それに当たる確率なんと0.000025%。ちなみに2016年は史上2番目に飛行機事故も少ない年だった。他にも・・・・事故に遭う確率を示す。
- 飛行機事故:0.001%
- 殺人:0.07%
- 放射能被曝:0%
- テロ:0.05%
- 自動車事故に遭う:1%
- 自動車事故を起こす:1%
我々インド駐在員もそうだ。我々はインドとか発展途上国組はめちゃくちゃ心配される。とんでもない飯を食うのではないか?とか、インフラ大丈夫か?テロ大丈夫か?などなど。しかし、駐在員が現地で事故に遭ったりして、現地で死んでしまった要因別統計はこちら・・・・外務省より
- 疾病:74% これは現地での食生活や接待続きによる「不摂生」が多くの原因と言われている。
- 自殺:9.1% これはメンタル疾患が原因だ。
- レジャー:6.5% 遊んでて死んでいる
- 交通事故:4.5% 車での交通事故が多い
- 殺人:2.6% 窃盗やひったくり、強盗による殺人
こんな感じだ。実際は、テロや飛行機事故で死ぬことはまずありえない。現地で病気になることも十分注意しておけば問題ない。むしろ注意しないといけないのは、「接待」「不摂生」「メンタル」などの疾患だ。こっちは、駐在中に無理が祟って発症するケースが多いため、決して侮れない要因だ。なので、「テロ」とか「殺人」とかそういうので命を落とすわけではない。心配する矛先が世間はちょっとずれている。
このように、ニュースや報道により我々は「恐怖本能」という本能を刺激され、あたかも「この世の中はめちゃくちゃ悪くなっている」かのような錯覚に陥る。実際の問題の答えを見てみよう。
問題7:自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去の100年でどう変化したでしょう?
A2倍上 B変わらない C半分以下
答えは「C」半分以下。国連が出している数値を表にしたものが下記だ。半分どころが、めちゃくちゃ減っている。明らかにこの地球は良くなっている。