島根大学は23日、新型コロナウイルスが人に感染するのを防ぐ新たな抗体を開発したと発表した。この研究は島根大学と長崎大学が共同で行ってきたもの。島根大学によると、
新たに開発した5種類の抗体に、新型コロナウイルスが人の細胞に感染するのを阻害する働きがある
ことを確認したという。
この抗体を応用し、治療薬を開発するには数年かかるというが、検査キットやマスクの素材などへの応用については実用化に向け、動き始めている。
島根大学医学部の浦野健教授は「ワクチンや治療薬の開発は、国内でできるようなシステムを必ず作っておくことが大事になると考えている。」と話していた。
今後は、変異型のウイルスにも働きがあるか、研究を進めるとしている。