語学学校に行く
登校初日。
まずは語学学校に行く。
クラス分けテストをするためだ。
クラスは12段階。
レベル101から112まで設定されている。
テストは筆記と簡単な論文、、そして、先生との対話だ。
クラスが確定。俺は107へ
僕はレベル7のクラスへ配置された。
スタートとしてはまずまずのスタートを切った。
過去の受験勉強や、ちょろちょろここまで勉強してきた英語の知識が残ってたからだ。
しかし、ここでお国柄が出る。
なんとなーくではあるが、
日本人、韓国人、中国人は、初回のテストの結果は、案外良いところに位置する。
なので、東アジア人は、全体的になんとなーく、105〜108のあたりに配置される。しかし、サウジアラビア人とかは意外と103だったり、自分より下のレベルからスタートする人が多いのだが、
なんと、、、
105〜108にいる我々東アジア人よりも、103にいるサウジアラビア人の方が、案外ネイティブと英語でコミュニケーションが取れていたりする。
そう。。我々、東アジア人は、
英語のテストの勉強ばっかしてて、筆記や文章は強いものの、会話はが苦手。
反して、中東組は、会話がすらすらできるのに、筆記や文章が苦手と、、
地域柄が色濃く出て二極化する。
なので、自分が107のレベルにいるからって調子こくのもつかの間。早速、授業が全く何言ってるかわからん状態になった。
文法や論文がいい感じに書けた分、自分の実力以上のクラスに配置されていることを実感した。(俺が英語がもともと出来たからではない。中学から普通に英語勉強してたらみんなこれに陥る)
それに反して、文法は無茶苦茶、テストも結果悪いのに、ちゃんとコミュニケーションが取れる中東の人達。。
この時、俺は実感した。
日本の教育課程のような勉強つまり、テストや文法がちゃんと出来るだけじゃ全くもって話にならんと。
俺はここに『喋れるようになるために来た』わけであって、
テストの点数を取りに来た訳じゃ無い。
100点取ることが目的では無い。
俺は、彼らのようにネイティブと喋れるようになりたいと、心からそう思った。
そして、ここから始まる。
『どーやったら、会話が出来る様になるんだ。。』
と。。。。
日本人の英語学習者全員が思うであろう壁にぶち当たる。
宿題はよく出来る。
テストもよく出来る。
文章もよく書ける。
プレゼンもまぁまぁこなす。
でも、
日常会話がからっきしダメ。
喋れない。
自信持って話せない。
でも、クラスはそれなりにみんな喋れるクラス。
。。。。。。
。。。。
これは、参った。。。
。。。。。
。。。
どーやったら、しゃべれるよーになるんだ。。
まずは友達を作る
喋りたいなら、喋る相手が必要だ。
留学あるあるとしては、
現地に行ったものの、日本人とばっかりつるんでしまって、結局日本語をいっぱいしゃべってしまい、
テストだけは出来る人として帰国、結局喋れない、、
なんてことがよく起こる。
幸いにもシンシナティには日本人は本当数人しかおらず、基本、日本語を完全にシャットアウトした環境にした。携帯もパソコンも全部英語にした。
後々、日本人が沢山来ることはあったが、日本人とは極力連まないようにして、英語でしか喋らないように友達を作った。一部の日本人からは、愛想ない日本人だなぁと思われたかもしれない。。
ベストフレンドとなったのは、
- ドバイに家を持ち、ご兄弟はランボルギーニを乗り回すアフリカのリビア出身の富豪、ハサンくん(当時18歳)。
- イランとイラクのダブル国籍を持つ無茶苦茶ふざけたイラクの車会社の御曹司、タハくん(当時26歳)
- コロンビアの怪しい弁護士、フェリックスくん(当時28歳)
- サウジアラビアの若造18歳、そして同じステイ先で半年以上一緒に住んだ、モアイアドくん(当時18歳)
- そして、ジャパンからアヤノ(当時24歳)(この子は日本語を全然使わなかった)
- 私(当時30歳)
この辺だ。
この子らとは、僕がアメリカに到着したその月ぐらいからなんとなく一緒に連むようになり、到着2ヶ月目にしてニューヨークへ旅行に行くほどの仲となった。
実際、語学学校の生徒は、隣接しているシンシナティ大学へ行くための準備段階学校としても位置付けられているため、年齢層は18〜23歳ぐらいが大半を占める。国籍は、60%が中東の特にサウジ、30%が中国、そして、韓国、日本、ヨーロッパ、南アメリカと続く。なので、26歳のタハや、28歳のフェリックスとは、企業派遣組とのこともあり、特にウマがあって仲良くなった。
そうだ!早速旅行に行こう!
タハ『へーい。来週ニューヨークいこう!』
すべてはここから始まった。
何で行く?
車だろ!高いから!
。。。。。
。。。
そう、出身国が各々違う訳で、
金銭感覚も十人十色。
1人が飛行機でOKでも全員がOKじゃない。
みんなの意見を集めて、一個を決めていかなければならない。これがまた議論を生む。。
俺は車、俺は飛行機、俺はどっちでもいい、、と。
国が違えば、主張も違う。
こういう時によく言われるのは、
『日本人はどっちでもいいっていうけど、どっちがいいの?!』
ってことだ。。。
たしかに。。論争を産みたくないお国柄が出てしまあもんだ。。
全員『よし!車で行こう!!』
OK!決まった!
私『よし!シンシナティからニューヨークまで何時間かかるのかな?』
フェリックス『えーーっと。。24時間ってとこだな。。』
タハ、ハサン、私『。。え?笑 片道?笑』
フェリックス『オフコース。。』
タハ、ハサン、私『うそだろ?笑』
フェリックス『いえす。。』
私『アヤノどーする?』
アヤノ『私は、台湾人の子と一緒に先に飛行機で行くから!現地集合で!笑 男同士で楽しんで!笑』
ハサン、タハ、私『ほんなら、、運転誰がやるんだ。。?。。。。おいおい。。弁護士!笑 お前やれよ!』
フェリックス『OK。。笑』
ハサン、タハ、私『これでよしと。。』
※企業派遣の自分は、留学中の運転は断固禁止されている。
アフリカ、中東、東アジア、南アメリカと、遠方からシンシナティに集まったアホ4人の、無茶苦茶な旅が幕を開けようとしていた。