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備忘録

China Life

851回目:世界自然遺産「武陵源」

2023年5月5日の備忘録

労働節

中国のゴールデンウィークがスタートした。中国では「労働節」といって、5月1日(月曜日)から休みになる。コロナ明けの大型連休ということもあって、中国国内の移動にかかるコストがエゲツナイほど高騰していた。

私のムンバイ-北京間の国際線のフライトの値段は、往復運賃で約6万円。これは、早い時期に抑えたのもありかなりお買い得価格だ。

その一方で、中国国内間の移動や、ホテルなど2人分の数日の滞在費を全て合算すると、中国での旅費が2人で5日間程で30万円ぐらい。これは、代理店など仲介業者全くなしのダイレクト価格。ホテルは一泊2万を超える。飯を2人で食ったものなら、あっという間に1万円だ。

「ここぞとばかりに色々行ったれ!」と、金額を気にせず意気込んだのはあるが、かつての「安い旅行先」の中国はもうない。今では、日本以外の国の経済が発展し、旅行先の物価も高騰した。そうなってくると、世界から見た日本の方が、「安い旅行先」になりつつある気もしてくる。

ちなみに、中国のマスク着用率は、10%以下って感じ。コロナはもうあんま気にしてない。

武陵源とは?

「湖南省(フーナン省)」の「張家界(ジャンジャージエ)」という街だ。その「張家界」の町には、「武陵源(ウーリングユエン)」という世界自然遺産がある。「武陵源」は、”中国のグランドキャニオン”ともいわれてて、中国に13個ある世界自然遺産の中でも最も有名な遺産の一つ(中国の世界文化遺産は36個、世界自然遺産は13個、世界複合遺産4個で、総合世界遺産数はイタリアに続き世界第二位)。映画アバターのモデルとなったエリアとして有名。また、武陵源の頂上に向かう際に乗るエレベーターが、「世界で最も高いところに設置されているエレベーター」らしい。さらに、このエリアは、「孫悟空」のロケ地にもなっている。それもあってなのか、猿にやたらと出会し、猿に餌をやるのも一つの観光名所化している。

スケールが違う

インドで思ったのは、「自然遺産」のスケールが、日本のスケールに比べて、めちゃくちゃデカいということ。島国の日本の自然と、ユーラシア大陸の一国の自然では「スケール」が違う。もちろん、日本の良さもある。ただ、圧倒的に、「スケール」が違うのが、中国やインドの「自然遺産の特徴」だ。だから、私は、妻に「自然が見たい」とお願いし、「武陵源行き」のプランを立ててもらったわけだ。

武陵源に向かう

北京空港から張家界空港へ向かう。翌日、武陵源の入り口から入場。入場時間は決められており、初日にその時間に入れば残りの4日はいつでも入場できるというチケットを手配してもらった。チケットやホテル云々は、妻が全部やってくれる。なので、私は、夫でありつつも、妻に言われるがままその場に向かうのみ。。

「私が出来ること」といえば、

「外から帰ってきた服でそのまま布団に転がらない」「手をちゃんと洗う」「ホテルではスリッパをちゃんと履く」など、妻が嫌がることを徹底的に行わないこと。更には、「重いものをちゃんと持ってあげる」「大事にしていることをアピール」「妻の写真を一杯撮ってあげる」など、中国人妻が喜ぶこともちゃんと理解して、それを徹底するのが、私の最も重要な仕事となる。「中国人との国際結婚」を解説してる本も少し読んで、国民性の特徴も勉強済みだ。脱線するが、そういう本には、夫の特徴として、「日本人の夫は釣った魚に餌をやらなくなるが、中国人の夫は釣った魚にこそ餌をやる」と書いてあり、「ドキッ」とした。この事を妻に本当か聞いてみたら、やっぱそーらしい。こういうことを知っているか知らないかでめちゃくちゃ違う。

入場料金は4日間で約6000円。武陵源の中は、要は、グランドキャニオンのような渓谷一体が整備され、普通の車では入場できず、全てシャトルバスで渓谷内を移動することになる。渓谷内は、完全に舗装され、エレベーターがぶち抜かれ、「完全に手付かずの地」というよりは、「整備された保護区」みたいな感じだ。

武陵源の写真はこちら

一度見る価値はある

さすが中国。

渓谷一帯に全て人の手が入っている。自然を残すというか、いじりまくって整備され、下手に人間が入れ無いようにしている感じに近い。ただ、それでも壮大なスケールを見ることが出来るのは間違いなく、是非とも機会があれば一回行ってみた方がいい場所だ。

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