産業の新陳代謝
S&P500(主要上場市場が米国の取引所(ニューヨーク証券取引所、NSDAQ等)の米国企業で、流動性がある大型株から選ばれた500銘柄)の企業存続年数は、
1920年:67年間
2013年:15年間
つまり、産業の新陳代謝が活発になったということ。
さらに、1つの企業に長く務める傾向が強かった20世紀から、
働いている産業や企業を変更する機会が多くなる可能性がより高くなる。
なぜなら、産業構造が変わって、企業の存続年数も短くなってきているから。
すると、
”20歳まで勉強をしていい大学に行く。その理由は安定した大企業に入って、安定した老後を過ごす”
という考え方自体が、そもそも成り立たない世界になっている。
どちらかといえば、
”20歳まで勉強して、金を稼ぐために仕事する。しかし、そこで勉強をしつつ、次の仕事につくチャンスを伺う。定年はなし”
という考え方のほうが、現在の産業構造の新陳代謝にマッチした考え方である。
産業構造の変化とともに、自分も変化することがマストとなる時代がやってきた。
人間VS機械
技術的特異点(ぎじゅつてきとくいてん、英語: Technological Singularity)、またはシンギュラリティ(Singularity)とは、未来学上の概念であり、人工知能(AI)自身の「自己フィードバックで改良、高度化した技術や知能」が、「人類に代わって文明の進歩の主役」になる時点の事である。
簡単にいうと、
「人工知能が人間を超える時」
ということ。
2045年にやってくると言われている。
これからの考え方として、
念頭に入れて置かなければならないのは、
「人間にしかできないことはなにか」
という考え方であり、
「人間が絶対的に優位である仕事」
を、しなければならないとも置き換えられる。
例えば、AppleのiPhoneやiPad。
端末自体は、台湾の精密機械工場の子会社が、中国の深センに設けている工場で生産されているが、
製造コストは販売コストの5−7%。
販売価格の30−60%は、
Apple社の懐に金が入っている。
つまり、経済的価値を生み出すのは、
「製造」ではなく、「イノベーション」であるということ。
言い換えるならば、
「単純作業」ではなく、「創造性、発想、共感、問題解決」ができるという点に、
人間の絶対的優位性がある。
そして、そのような仕事をしなければならない。
【第三章でわかったこと】
- 産業は新陳代謝する
- 機械VS人間
- 人間の価値はイノベーション
- 自分で要約しつつ、だんだん怖くなってきた・・・