396回目〜401回目の6話完結シリーズ
2016年:日本に帰国後もDUO3.0
日本に帰国後も通勤の一時間はずっとDUO。満員電車の中で一人で発音の練習をボソボソ行っていたら不審者扱いされるので、小声でやった。更にマスクを付けて口を動かす練習を行った。英語マッスルはずっと筋トレしなければ、すぐ日本語マッスルに戻ってしまう。日本語マッスルの口で、英語を話そうとしても実際音が発することが難しい。英語用の口の筋肉がマジで鍛えないといけない。そう思って何度もやった。筋トレと同じように、筋肉が出来ないうちは、少しでもサボると一瞬で元の日本語の筋肉に戻ってしまう。これが非常に辛かった。
さらに大きな転機が
すでにアメリカで知り合った中国人の今の彼女と遠距離恋愛となっていた。英語が共通言語が故、英語が日常的に使われる生活となった。また、当時彼女はアメリカの大学院に通っていたので、僕の英語が悪くなった・・・英語力落ちているかも・・・・などどコメントをくれた。これが、私にモチベーションを上げてくれた。なので、ひたすら必死に僕は発音の練習を続けた。流石に、その時点で、DUO3.0の音読は200〜300周目を超えており、流石に、もーいーだろと辞めてしまった。次を見失った僕は、大学時代から好きだった映画『プラダを着た悪魔』のセリフとかを真似するようになる。大学三年から見ていた映画なので、この映画に限っては、何十回見たかわからない。
そして、もう一本。『ライフ』これは、社会人になってから、めちゃくちゃメンタルやられて凹んでる時に出会った映画。字幕が必要なくなるまで見まくった。
2018年:アメリカ留学帰国から2年後
アメリカ留学を含め、彼女との遠距離恋愛を加味すると、軽く、3年以上、英語が生活の一部。すると、いつのまにか、英語を話すってコト自体にストレスはあまり無くなっており、完全に生活の一部となっていた。さすがにDUOはもうやらなくなった。もちろん、僕と彼女の共通言語は英語なので、英語(日本語字幕)、英語(中国語字幕)と、英語で映画を見ざるを得ない状況に置かれた。
2019年:そしてやってきたインド駐在
2015年のアメリカ研修から満を持して、インド駐在が2019年にスタート。真剣に、英語で「しゃべる」ってことを意識し始めてから4年が経った。現在、2020年5月。英語が日常になってから、4年半の月日が流れている。さらに言えば、英語喋れたらカッケーと思い、大学一年生でAEONのドアを叩いてから、苦節14年。。ここで、やっとたどり着いた。「あれ?俺英語で生きていけるな」という感覚になってきた。しかし、それでも、英語マッスルの口は、すぐに気を抜くと衰えてしまう。なので、たまにDUO3.0を取り出しては、発音筋トレ音読をやり続ける。そして、筋トレをして、筋肉を作り続ける必要がある。
旅の途中
英語生活となってから4年半。少なくてもインド駐在はこれからも続く。そして彼女と英語での会話もこれからもずっと続く。DUO3.0で習得したアメリカマッスルは、いま、インドマッスルに変化を遂げようとしている・・・・でも、もうそれでもいい。伝わればなんだっていい。もちろん、DUO3.0に何が書いてあったかなんて思い出せない。だけど、反射的に何かが出ている気がする。。と、信じたい。また、DUO3.0を取り出して、音読を継続し、もう一度英語のマッスルを作り直す時期を時たま作る必要がある。おっさんの私は、後天的に人工的に英語の口を作っているわけだから、気を抜いたら英語は喋れなくなるのは間違いない。
まとめ
長々と書いてしまったが、これが僕が英語と立ち向かった軌跡。未だに、わからない英語なんてもんは山のようにあって、誇れるものではない。ただ、自己満的に、「英語が話せる」と実感する境地には必ず到達する。ってことが言いたかった。そしてそれは、自然にできるものではなく、「人工的に筋トレ」によって作られるということ。確かに僕の人生の中では、大学3年時に1ヶ月のアメリカ留学、社会人7年目にして10ヶ月のアメリカ留学と海外で学んだ。しかし、それは英語を習得する上でのきっかけに過ぎず、実際に影響を与えたのは、帰国後の「自力」での音読によるマッスルトレーニングだと思う。「自分はこれをやったら伸びる」と言う明確なメソッドが自分の中で確立されたことが、留学をした最も良かった意義であったと思う。
最後にまとめる。
- 英語マッスル筋トレにより発音を習得する
- リスニングは発音やってりゃ自ずと聞こえる
- 聞こえなかったもう一回教えてと言えばいい
- どの英語を習得するか絞る
- 時間はめっちゃかかる(数年)
- 自然と習得なんてあり得ない
- 人工的にトレーニングにより習得できる
- 1日辞めれば筋肉は弱る。英語も喋れなくなる。
- 我々はおっさん。一生続けなければならない。
- 暗記はしない。どうせ忘れる。しかし、筋肉は覚えてる
- 一冊の例文をひたすら真似る。
- 留学だけでは話せるようにならない。
- 週一のレッスンでは言うまでもなく話せるようにならない。
この結果、僕は、間違っててもいいから、とりあえず喋ったれ。わからなかったら聞き返しゃいい。という境地に達し、いつの間にか、英語を使って生きることに対して、それほど抵抗が無くなっていた。
2023年08月。また、私はDUO3.0を手に取り、筋トレを始めている。また、衰えてきた発音を矯正しなおしている。
完