2023年2月26日の備忘録
先輩社員パネルディスカッション
現在人事部で仕事をしている後輩からの依頼で、「先輩社員パネルディスカッション」というものに参加した。これは、ライブチャット形式で、人事部の彼と一緒に先輩社員として、弊社で仕事をしている内容やどんな生活を送っているかを社員同士で語り合うというもの。それは、リモートで行われ、その会話を学生がリモートで見ており、チャット形式で質問が来る。そして、その質問に我々が答えていく、いわば、「インスタライブ」的な企画だ。そのインスタライブ的なトークのメンバーとして、「海外にフォーカスした会」と題した企画に私はインドから参加したというわけだ。それを見ていた学生は、90人?程いたようで、私にとってもとても価値のあるチャンスを頂いたと思う。
さらに、インドでは、私のチームは自分で採用を行っている。特に、「若手の採用」に重きを置いていることから、今回の日本本社からのお話は、決して他人事ではなく、ましてや、私の後輩からの依頼であれば、より真剣に弊社の未来に関わるイベントごととして捉え、かなり真剣に取り組ませていただいた。
インドの服を着て参戦
普段会社にいる時、特に毎週金曜日は、私はインドの正装である「クルタ」という服を着て出社している。この服は、私のチームのメンバーから貰ったもの。また、インド人に寄り添いたいという意味合いでも、あえて着て行っている。パネルディスカッションも金曜日に行われたので、毎週の如くそれで登場した。(怒られるかと不安になったので、一応事前には確認とった・・)
内容としては、自分の弊社での歴史や、インドでどんなことをやっているかを説明し、後は「学生からくるよくある質問」を中心に、他の海外駐在員と一緒に会話を楽しんだ。
とても難しい
私は37歳。私の会話を聞いているのは、21歳でこれから就活を始めようとしている学生。歳の差16歳・・・。全く異なる世代の学生に、私の言っている言葉がどれだけ届くだろうか。さらに決まった時間内で、どれだけ自分のことを伝えられるだろうか。この点を非常に考えた。話し方一つでも、難しい言葉を使わなかったり、専門的な言葉を使わないで、よりシンプルに短く話すことを心がけたが、振りかえってみると、「あーこーいえば良かったな」と反省する部分が多々ある。さらに、「自分が学生の頃」の話も、今の「コロナ禍で学生時代を過ごした学生」にとっては、そもそも状況が違う。そいう点で、もっと学生に寄り添った話をしてあげれば良かったと思った。もし、次回このような機会があれば、また改善を試みて協力させてもらいたい気持ちだ。
他社は、メタバースで就職イベントをしている
今回の就活イベントに参加して、ふと他社の就活イベントも調べてみた。注目したのは、伊藤忠株式会社の100%子会社の「伊藤忠インタラクティブ社」。同社は、大手クライアント企業に対するデジタル戦略立案、実行計画立案、業務改革・システム導入といった一連のコンサルティングプロジェクトを実施し、クライアントのデジタルトランスフォーメーションを併走・実現している、デジタルコンサルティング会社だ。この会社が面白い採用活動を2022年からスタートさせていた。それは、「メタバース空間での、アバター同士による就職活動イベント」だ。つまり、デジタル3D VR空間で、仮想の自分を作り、仮想の就職活動プースを訪問し、そこで実際に伊藤忠の人たちと仮想空間で会話ができるサービスになる。
https://www.nippon.com/ja/news/fnn20220302323412/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000011313.html
2030年のメタバースの市場規模予測は100兆円(7300億ドル)とされる。同時期のスマートフォン市場予測が5200億ドルなので、メタバース市場がどれだけ大きな割合を占めるかは想像つく。コロナ禍で学生が面と向かって社員と話ができないご時世の中これをラウンチしている伊藤忠商事。一見、学生の目線に立った就職活動イベントに見えるが、実際は、「このような最新テクノロジーに毛嫌いをもつ学生は、その地点で門前ばらい」とも見てとれる。優秀な、そして、時代の最先端に着いてこれる学生に来てほしいってメッセージだ。
面白すぎる。こういう、メタバース空間でのビジネス。かなり興味がある。