インド人スタッフの給料を決める人事考課
この季節がやってきた。一番つらい仕事がやってきた。
何が辛いかって、今まで一緒に頑張ってきたチームのメンバーの評価を自分で下し、彼ら彼女らの給料を確定させる「インクリメント(人事考課・給料改定)」の季節がやってきた。こいつは、普段の営業の仕事や日本の人たちとの会議とは一線を画し、相当めちゃくちゃストレスがかかる。ちなみに、昨年1人の給料改定交渉で、スタッフと折り合いをつけるのに、一日3時間×2週間?程かかった地獄の経験もよみがえる。あれは発狂しそうだった。しかも、インド人はみんな交渉上手だし、簡単にOKって言わないから、こちらも構えてしまう。
これは一年間で一番私にとってしんどい仕事だ。
「なぜこの昇給率なのか」、「なぜこの評価なのか」、提示額に対して、自分なりに理路整然と論理漬けして、スタッフから何らかの意見を突き付けられたときに自分で言い返せるようにしておかなければならない。いつもは、「ガンバれ」「よくやった」と背中をおしていても、「昇給率」とはその人の頑張りの評価を如実に表すため、スタッフから、「え?これだけ?」なんて思われることも珍しくない。私個人としてはもっと上げてもいいじゃないか・・・・しかし、会社としては上げられない。この2つのマインドが自分の中で格闘が起きつつ彼らの意見もきいてやる。そんな葛藤の末、「我々人間、各々期待値が全く異なるため、結局どんだけ昇給率を上げたとしても、お金で人間を満足なんてことはありえない・・・」なんていう人間の欲深さを悟りたくなるような境地へと迷い込んでしまいそうになる。
ただこれは給料に関することだ。どんな評価をしようが、真摯にスタッフたち1人1人に向き合ってやるのが最低限の私の務めか・・・てか、1人1人いっても、インド人20人いるんだよな。いやあ。マジでハードな時期がやってきた。
筋トレやってストレス発散する機会が増えそうだな・・・