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Ideas Life

697回目:NO RULES 〜世界一「自由」な会社〜NETFLIX〜率直さ〜

当時のDVDレンタル超絶大企業「ブロックバスター」は、数年で事業が後退し、一瞬で「ベンチャー企業NETFLIX」と「大企業ブロックバスター」の立ち位置は逆転した。「NETFLIX」が行って、「ブロックバスター」が出来なかったこと・・それは、「時代の流れに合わせて、自分自身を変化させること」であった。「ベンチャー企業」が出来て「大企業」が出来ずに、結果的には「大企業」は衰退した。これから話すNETFLIXで行われた“真逆のこと“が、大企業で仕事をするサラリーマンのあるあるだ。これを読むと、NETFLIXの変革のスピードと成長性を感じるとともに、日本企業って全然成長しないわけだ・・・と痛感するかもしれない。それでは見てみるとする。「NETFLIX」自身が2000年当初に窮地に追い込まれたときに行った3つの「変革」がこの本のメインテーマ「NO RULES」に結びつく。その3つの変革とはこちら。

  1. 能力密度を高める
  2. 率直さを高める
  3. コントロールを減らす

②率直さを高める(部下も上司へフィードバック)

あなたは今とある会議に出ている。部課長がその場で決算報告や今月の仕事の進捗報告、そして予算数字などを永遠を述べる。しかし、部下達はこう思っている・・・「一体何を言っているんだ・・・」「そんなことどうでもいいからもっといいアイディア出しなさいよ」「その考えなら私の方がいい考えあるわ・・・」などなど。でも・・・言わない。何も言わない。なぜか・・・

  • 「上司」だから
  • 場をぶち壊すから
  • 生意気だと思われたくないから
  • 目をつけられたくない

と、思っているから。しかし、Netflixではこれはあり得ない。もちろん、上司が部下にフィードバックをするのは当然。それに加えて、上司だろうと、部下だろうと、お互い「率直にフィードバック」をしあう文化がある。また、Netflixでは、「率直なフィードバック」をしあわない事を「悪」とされ、ましてや、「陰口」なんてもってのほか。口に出す言葉は全て「本人に直接言え」が、相手が上司だろうが部下だろうが、徹底的に踏襲されている。裸の王様に、「あなたは裸ですよ」と伝えてあげるのがNetflixのルールだ。だが、言い方はちゃんと相手の気持ちをちゃんと考えて言ってあげるのは当然のこと。相手の事をフル無視して、めちゃくちゃいう人はもうそこにはいない・・・なぜなら、そういう人はこの前の章で「リストラ」されているわけだから・・・・。

②率直さを高める(帰属シグナル)

また、過去に私はこんな飲み会にも参加したことがある。「今日は無礼講だ!お互い思っていることをなんでも言い合え!!」「おい!若手のお前らも不満とかあればなんでも言っていいんだぞ!!」・・・・・こういうある意味戦場のような飲み会・・・公開処刑・・・ストレスしかない文句の言い合い・・・そして、結局怒られる若手たち・・・。違う・・・・。今となってもやはりあれは違うと明確に判断できる。それは、「帰属シグナル」が全くそこにはなかったからだ。「帰属シグナル」とは、「フィードバックをしてくれることで、むしろあなたはそのメンバーの一員です。あなたが正直に喋ってくれることで、あなたの仕事に悪く影響したり、いじめられたりすることはない。あなたは仲間だ!」というメッセージを「言葉」ではなく、「態度」や「仕草」で伝えること。これがなければ、部下が上司に「率直なフィードバック」をすることなんて不可能だ。なぜなら、「上司」と「部下」という上下関係が必ずそこはある訳で、「部下」が「上司」をフィードバックするなんて、生半可な緊張感ではないだろう。部下が一生懸命「率直なフィードバック」をしているときに、さっと肩を撫でてあげたりするような態度が「帰属シグナル」の代表例だ。単に口で、「今日は無礼講だ!」っていうのは成り立たない。また、Netflixでは、そんなフィードバックを聞いて、場の空気を乱すような輩が居たもんなら、即刻リストラとなる。何故なら、仕事が出来たとしても、そいつのせいで全体のパフォーマンスが下がるからである。Netflixではこうして「部下」と「上司」間の「率直なフィードバック」が行われているが、そんな「率直なフィードバック」をしあう文化の中に、Netflixモデルフィードバックのガイドライン「4A」というものがある。

Netflix流フィードバックのガイドライン「4A」

  • 相手を助けようとする気持ちてフィードバックする
  • 行動の変化を促すような感じでフィードバックする
  • 感謝をしてフィードバックを受ける
  • もらったフィードバックは自分て取捨選択する

こうして、ただの悪口の言い合いではなく、「建設的な」「ポジティブな」「率直な」フィードバックの文化を、「優秀な人材同志」で行うことで、Netflixの社内環境は加速度的に良くなり、より進化を遂げていくことになった。

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