この本は、バビロニア王国を舞台に、大富豪から教えを受けた貧しい少年『バンシル』が、大富豪になっていくまでの過程を描いた物語。バンシルは、バビロンの大富豪『アルカド』に尋ねる・・・「なぜお金持ちと貧乏がいるのか」「どうしたらお金持ちになれるのか」・・・アルカドは、こう答えた。「お金持ちはお金を持っているものではない、お金の増やし方を知っている者だ」そして、富を築くための「黄金の七つ道具」をバンシルに教えたのだった。
- 収入の1/10を貯金せよ
- 欲望に優先順位を付けよ
- 貯えた金に働かせよ
- 危険や天敵から金を堅守せよ
- より良きところに住め
- 今日から未来の生活に備えよ
- 自分こそを最大の資本にせよ
欲望に優先順位を付けよ
「お金持ち」と聞いてどんなイメージを持つか。「ゴルフ三昧」「六本木」「フェラーリ」・・・この辺だろうか。しかし、アメリカの元大学教授で富裕層研究者トマスJスタンリー著「The millionaire mind」によれば、アメリカの総資産100万ドル以上の富裕層に調査を行った結果、お金持ちのフェラーリ保有率はとても少なく、家具や靴も修理して使い、中古物件に住んで、家族との時間を大切にする、という結果が得られたそうだ。
実際、ビル・ゲイツは移動はエコノミークラスらしい。「なぜ貴方ほどの方がエコノミーで移動するのですか?」と問いただされた時に、彼はこう答えた、「ファーストクラスでも、エコノミークラスでも、到着する時間は一緒だから」と・・・。マークザッカーバーグも、会社までの移動はホンダのコンパクトカー。そう・・・億万長者はお金の使い方が合理的なのである。彼らの休日の過ごし方も我々が思っているイメージと違う。パーティー三昧だと思いきや、山で緑を楽しんだり、友人と談笑しながら過ごす。彼らはわかっている。物質主義的な消費は、精神的に満たされないということを・・・。
「人間の欲とは、お金の代償で満たされることはない」
なので、収入の1/10を貯金に充てて、その後残った金を使って、自分の欲望に「優先順位」をつける。「優先順位」をつけて、その順位が低いものは諦める。例えそれを諦めたとしても、生活水準が変わることはない。あなたが何かを買おうとしているこの瞬間、それは本当に重要なものなのか?もう一度冷静に考える必要がある。あなたが払っている携帯代金や保険代金は、本当に妥当性のあるものなのか考える必要がある。固定費を削れば、収入の1/10を貯金に回すことなんて、非常に簡単なことだ。
まとめ
- まずは貯める
- 欲望はお金では際限ない
- 固定費を見直す