毎日毎日至る所で勃発するインド人たちとの意見の食い違い。そして、イライラが溜まり相手をめっちゃ怒る。何でお前は仕事しないんだ!と。これは、今思えばたまたま僕が初めて人を取りまとめる立場になったポジションが、インド人の上司というだけであって、この悩みはマネージャーとなる諸先輩方もみんなが抱えている問題でもある。インド人だから・・・とか、日本人だから・・・というわけではない。そして、私はこの本を取った。「人を動かす」・・・・。Dカーネギー先生による名著中の名著。そこには、ビジネスマンなら誰しも頭に入れておきたい人間の心理が書かれてあった。
1931年ニューヨーク
「二丁ピストル」の「クローレー」は、警察に取り囲まれていた。乱射しまくって大量の死傷者を出したニューヨークの惨劇は、のちにニューヨークの犯罪史にも稀に見る凶悪事件となった。そんな「クローレー」が最後死刑執行の直前に行った言葉はこちら。
「自分の身を守っただけの事で、なんでこんな目にあわされるんだ」
と・・・。
散々銃をぶっ放して、人をバンバン殺した挙げ句、最後の決め台詞がこちら・・・。己のやったことに対して、こちとら制裁を与えているのに、さらに恨みも持っているのか!なんて、危ういやつだ。少しは反省しろ。と、いいたくなる。今、この話を第三者的にみていると、「何言ってんだこいつ」と思ってしまいがちだが、当の本人、つまり犯罪者は、大抵、自分の悪事にもっともらしい理屈をつけて正当化し、刑務所に入れられているのは不当だと思い込んでいるものらしい。ほほう〜・・・・。これは、犯罪者の心理が狂っているとか、メンタルに疾患があるとか、犯罪者は一体何を言い出すかわからんわ・・とかいう問題ではない。この話が伝えたいのは、「人間はたとえ自分がどんなに間違っていても、決して自分が悪いと思いたがらない」性質を、そもそも持っているということ。つまり、「他人への非難や仕打ちは、かえってその人からの反感を買う」という事。この心理が思いっきり表に出ているのが、犯罪者の心理という考え方であって、実は全ての人間の心底に眠っている心理。犯罪者だからこういう考えを持っていたのではない。みんな持っている心理が犯罪と結びついて明るみに出ているだけ。
まとめ
- どんだけボロカスに怒られても、人は自分は悪くないと思うもの