問題2:世界で最も多くの人が住んでいるのはどこでしょう?
A低所得国 B中所得国 C高所得国
私の答えは「A」。地球の70億人の人口のほとんどは「発展途上国」なんだから、圧倒的な数で言えば「A」であろう。アフリカや南アメリカ、アジア諸国の国々では、沢山の貧困層がいまだに貧乏な暮らしをしているに違いない・・・さて・・・答えは・・・
分断本能
我々人間は、「私はこっちのグループ」、あの人は「あっちのグループ」と・・・どうも勝手に2極化させたがる。「勝ち組ー負け組」「幸福ー不幸」などなど・・・・ありとあらゆるものを「分断」させて、「2つのグループ」に分けたがる。これが人間に備わっている「分断本能」というもの。その際たる例としては、「先進国」と「発展途上国」という言葉。なんとなくではあるが、「アメリカ・ヨーロッパ・日本」は「先進国」で、「アジア諸国・アフリカ諸国」は「発展途上国」と思っている。
所得別人口構成
「1日百円で生きてます」そんなのが「発展途上国」のイメージだろう。では実際のところはどうか・・・所得と生活別に4つに区切ってみた。
あれ?一日あたりの所得が2ドル以下の生活をしている人って、70億人の中では10億人。逆に日給32ドル以上(月給10万円)で生活している人は10億人。日本の多くの人はレベル4。確かに、日給1000円ってのは、日本から比べたら安いが、我々が思っているような「発展途上国」の「低所得者」というイメージとは全く違う。なんせ、レベル2、レベル3という国の人たちは、仕事して、子供も学校に行って、水道やガスを使っている。そりゃ今の日本に比べたら産業レベルは下がるが、我々が思っている、「あっち側の発展途上国のいわゆる貧困層の人たちが大半」というのは全くもって見当違い。ちなみに、今から、200年前の地球では85%がレベル1。そして、1950年代の日本やヨーロッパはレベル2、レベル3だった。そう・・・ここで一番伝えたいのは、「高所得者」と「低所得者」の間にいる「中所得者」に、地球の人口はめちゃくちゃ集中していて、世界の大半の人たちは、ついこないだの「ヨーロッパや日本と同じ生活」まで、急速にたどり着いている。だから、安易に「先進国」と「発展途上国」って2つに分断することはもうできない。見ての通り、「先進国」と「発展途上国」の間にいる「中進国」が大半を占めていて、我々が思っている「発展途上国」なんてもんは、もう地球上では数%にまで割合が下がっている。よって、冒頭の問題の答えは「B」。この世はもはや「中所得者」が占めている。ってか、我々が思っているよりよっぽど世界は進化している。
まとめ
- 単純に2つに分けられないことが大半
- グレーとなる中間が存在する
- グレーゾーンがほぼマスを占める