2019年に私が出会った「名著」
人に勧める本の代表格「ファクトフルネス」・・・本書は2019年1月の発売から1年を経ても売れ続け、2020年5月末時点での発行部数は累計で85万部を超えた。本書は、スウェーデン人の医師で公衆衛生学者のハンス・ロスリング氏と息子夫婦が執筆した書籍の翻訳版で、ハンス・スロスリング氏が死の間際まで執筆した伝説の一本。私がインド駐在をスタートさせる前に一回読んでみて、「俺は全然世界を誤解している・・・」と驚愕したのを覚えている。
- あなたが知っている常識や知識は本当に正しいか・・
- あなたが思っている世界は本当に実態を捉えているか・・
- あなたは本当に正しい判断がでているか・・
この本を簡単にいうと、一般的に義務教育を受けてきた我々なら、誰でも答えることが出来そうな10個の質問を通し、我々にこの3つのことを問いただしている。特に大事なのは3つ目。ちゃんと判断をするために、まずは「事実」を知りなさいと言うのがこの本のキモだ。例えば、我々が世界の人と仕事をするとしよう。その時に、「相手が欲していること」と、「こっちが良かれとと」のミスマッチがおきている。日本企業は「この国にはこれが必要だ!」と、思ってビジネスを展開する。しかし、その国の人たちは「そんなの必要ないんだけど。、」とかっていうことがまーおこる。それは、「被災地に千羽鶴を送るようなもの」と中田のあっちゃんは例える。送る側は良かれと思って送り、もらった方もありがたく受け取る・・でも実際欲しいのはこういうのではないんだけど・・・的なやつ。日本ー日本ですらこんな事が起きるのに、日本ー海外なんて・・・。そんなことが起きる理由は、我々は「偏った思い込み」を持って世界を見ているかららしい。なので、まずは事実を知りましょうと言うのがこの本だ。さて、我々が思っている「常識」は実態に伴っているだろうか・・・