当時のDVDレンタル超絶大企業「ブロックバスター」は、数年で事業が後退し、一瞬で「ベンチャー企業NETFLIX」と「大企業ブロックバスター」の立ち位置は逆転した。「NETFLIX」が行って、「ブロックバスター」が出来なかったこと・・それは、「時代の流れに合わせて、自分自身を変化させること」であった。「ベンチャー企業」が出来て「大企業」が出来ずに、結果的には「大企業」は衰退した。これから話すNETFLIXで行われた“真逆のこと“が、大企業で仕事をするサラリーマンのあるあるだ。これを読むと、NETFLIXの変革のスピードと成長性を感じるとともに、日本企業って全然成長しないわけだ・・・と痛感するかもしれない。それでは見てみるとする。「NETFLIX」自身が2000年当初に窮地に追い込まれたときに行った3つの「変革」がこの本のメインテーマ「NO RULES」に結びつく。その3つの変革とはこちら。
- 能力密度を高める
- 率直さを高める
- コントロールを減らす
休暇の自由と成果の責任
Netflixには「休暇規則」はない。この会社では、「頑張った人」よりも「午前中寝てても、成果を出すような人材」が評価され、「何時間頑張ったか」よりも「何を達成したか」を徹底的に重視する。「どう生きるか、どう働くか、いつ休むか」は「完全に自由」。すると、社員たちは休暇ということで、人里離れた田舎などに出かけていくという。しかし、その旅行から帰って来るや否や、「とてつも無いアイディア」や「会社を震撼させる企画」を持ち帰って休暇から帰って来るようになったという。クリエイティブな仕事やアイディアは、決して「時間」で割ることはできない。また、机にずっと齧り付いているだけでは、新しいアイディアは生まれない。