この本は、バビロニア王国を舞台に、大富豪から教えを受けた貧しい少年『バンシル』が、大富豪になっていくまでの過程を描いた物語。バンシルは、バビロンの大富豪『アルカド』に尋ねる・・・「なぜお金持ちと貧乏がいるのか」「どうしたらお金持ちになれるのか」・・・アルカドは、こう答えた。「お金持ちはお金を持っているものではない、お金の増やし方を知っている者だ」そして、富を築くための「黄金の七つ道具」をバンシルに教えたのだった。
- 収入の1/10を貯金せよ
- 欲望に優先順位を付けよ
- 貯えた金に働かせよ
- 危険や天敵から金を堅守せよ
- より良きところに住め
- 今日から未来の生活に備えよ
- 自分こそを最大の資本にせよ
お金に働いてもらう
貯まったお金をさらに増やすのが「お金を働かす」の極意である。収入の1割を自分に支払うことは、財を成すための第一歩にすぎない。より豊かな資産を築くには貯めたお金がさらに富を生み出す仕組みが必要となります。よろしいですか。大事なのは財布に入っているお金ではない。川の流れのように絶えず財布に注ぎこまれる“お金の流れ”を作ることなのだ。
たとえば1年間で100万円貯めて年利1%で運用しても1万円しか増えないが、毎年100万円の貯蓄を10年間続ければ、1000万円が貯まる。そこから年利1%なら10万円、2%なら20万円と利息が増え、お金がお金を生む流れができる。
元手が少ないうちは、資産を増やすスピードを高めようとして、株のようにキャピタルゲイン(値上がり益)を狙う方が手っ取り早いかもしれない、しかし、そこにはどうしても資産を一気に減らしかねないリスクが付きまとう。元手が大きくなればなるほど、大きな額の損失になってく。これは「危険や天敵から金を堅守せよ」の財産を損失から守るためにも避けなければならない。
一方、利息収入などによるインカムゲインは、資産を増やすスピードは見劣りするかもしれないが、安定的な収入となる。まして川の流れのように“お金の流れ”を作り出して元金が増えれば増えるほど、インカムゲインは大きくなる。お金持ちほど、目先のキャピタルゲインよりも、より安定的なインカムゲインを重視する真理はそこにある。
まとめ
- インカムゲイン狙い