Wasureru maeni nokosumemo

備忘録

Japan Life

596回目:転職の思考法

俺は通用するのか・・・

自分の市場価値を知る。

この考え方は、こちらの本で紹介されていて、

転職を志す人も、そうでない人も理解しておくべき内容である。

※今転職したいと思っているわけではない。

・・・・・・

・・・・

ちなみに、こんなことを思ったことはないだろうか・・・

「自分って、今の会社(部署)ではなんとか生きていけるけど、他の業界に行ったり、他の部署に移動したら、やっていけるのだろうか・・」

私は、日本の部署にいるときに、それはそれは、何百回と思ったことがある。

俺の今やっている仕事は他社(他部署)では通用するのだろうか・・・

今ここで学んでいることは、この会社で生きていく術を学んでいるだけで、

本当の実力が身についているのだろうか・・・

と。

以前紹介した「天才を殺す凡人」の著者:北野唯我氏の本で、

「転職の思考法」の方が、めちゃくちゃ有名で、

おさえておかなければならないのは、

こっちだ!ということがわかり、

ふと手に取ってみた。

まだ、全部読み切っていないが、

少し記録を残しておこうと思う。

目次

  • 2種類のサラリーマン
    1. TO DO型
    2. BEING型
  • 自分のマーケットバリューを測る
    1. 技術資産とは
    2. 人的資産とは
    3. 業界の生産性
  • 一生食っていける人はマーケットバリューを見ている。

そもそもこの世の中には2種類のサラリーマンがいる

人間には「何をするか」を重視するToDo型と「どんな状態でいるか」を重視する「Being型」の人間がいる。

TO DO 型の人間

「To Do型」とは、明確な夢や目標を持ち「何をするか」に重きを置いている人のことを指す。ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏はその代表的な例とされる人物だ。著者北野氏によれば、「To Do型」に分類されるのは世の中のたった1%ほど。ビジネスに関して自身の哲学を語れるような人が、ほんの一握りの「To Do型」になる。「社会にとって革新的な商品を生み出す」といった野望を抱き、それを実現するための行動を実際に起こせている人はどれぐらいいるだろうか? おそらく、あまり手は挙がらないはず。それほどまでに「To Do型」は少ない。

Being型の人間

一方の「Being型」とは、「どんな人でありたいか、どんな状態でありたいか」をより重視する人のこと。例えば「ワーク・ライフ・バランスを実現する」「同僚に尊敬できる人がたくさんいる」「仕事は1人で黙々と進めたい」といったように、実現すべき目標というよりもどのような状態で働きたいかのほうを大切にする人は、「Being型」に分類される。著者北野氏いわく、「To Do型」を除いた残り95~99%の人は「Being型」出そうだ。北野氏の主張は、私たち日本人にとっては特に当てはまりやすく、アメリカの調査会社であるギャラップ社が2017年に公表した、仕事への熱意(エンゲージメント)についての国際比較調査によれば、仕事に熱意を持って積極的に取り組んでいる従業員の比率は、日本ではたったの6%だったそう。アメリカの32%と大差がついただけでなく、調査した139カ国中なんと132位という最下位クラスだったそうだ・・・。

ただし、こうした結果を見て「『Being型』では仕事に熱意をもって取り組めないから、『To Do型』を目指すべきだ」と考えるのはまだ早い。なぜなら、本来「Being型」の人が無理に「To Do型」になろうとしても、成功するとは限らないかららしい。北野氏も、今のビジネスパーソンをとりまく風潮を次のように憂慮している。

現実には、99%の人が「どうしてもやりたいこと」に強くこだわらないBeing型の人間であるにもかかわらず、今の世の中はYouTubeのコピーに代表されるように「好きなことを仕事にすること」が強く推奨されている風潮に見えます。

転職の思考法

「To Do型」が良くて、「Being型」がいいってわけではなく、「Being型」は「Being型」なりにできる仕事を見つけていくことが「幸福」につながるということ。

自分の市場価値(マーケットバリュー)を測る

自分の市場価値を測るためには、まず、四角い箱をイメージする。

箱の大きさは、「幅×長さ×深さ」によって決定される。

自分の市場価値の大きさも、同じように、次の3つの軸によって決定される。

  • 技術資産
  • 人的資産
  • 業界の生産性(一人あたり)

これら3つの軸を掛け合わせた箱の大きさが大きければ大きいほどに、

自分の市場価値は高いと言えるらしい。

これは、給料の額と比例する。

もし給料を上げたいということを考えているのでしたら、

自分の市場価値を上げるためのキャリアを築いていく必要がある。

では、3つの軸が、それぞれどういう意味なのかを紹介する。

技術資産とは

技術資産を持っている人とは、一言で言うと、このような人間。

どんな会社からも必要とされる、高い技術力を持った人間

そしてこの技術力というのは、「専門性」と「経験」を掛け合わせたものだと著者は語っている。

例えば、「転職の思考法」に登場する主人公の場合は、

  • 専門性:法人営業、法人向けの新規開拓
  • 経験:チームマネジャー、印刷機器の業界経験

であった。

つまり、技術力といっても2つに因数分解できる。

1つ目は「いわゆる専門性」・・・・まさしく専門知識や職種のこと。

2つ目は「経験」・・・・つまり、特に職種に紐づかない何にでも活かせる潰しが効く技能のこと。

人的資産とは

人的資産を持った人は、このような人間。

どんな人間とも仲良くなれ、可愛がられる力を持った人間

営業しているとこんな人材に出くわさないだろうか・・・

「人脈を使って仕事を引っ張ってくることができる人」

〇〇さんだから、この仕事をお願いしたい・・・

と言われるような人が、人的資産を持った人材。

本書では、「転職したとしても、変わらず仕事をくれる人」を考えてみると、

自分の人的資産がどれほどなのか顕著に判明すると書いてある。

ちなみにこの人的資産は、

20代のうちは、大した価値にならないとも言われ、この本領発揮してくるのは、40代以降に如実に現れると書いてある。

自分自身が、経営陣やそれに近い立場になってくると、どんどん人的資産の価値が高まってくるそうだ。

とはいえ、20代で人脈を無視してOKってわけではない。

20代での積み重ねが爆発するのが40代ということだ。

それはきっと、「人脈の作りかた」「話し方」など、見えない経験やオーラが40代で身を纏っているということだ。

なので、20代30代をどのように生きるかで、成果が大きく変わるのはここだ。

しかも、それは、目に見えない価値として現れる。

業界の生産性(一人あたり)とは

業界の生産性については、次のように言われている。

マーケットバリューは業界の生産性に最も大きな影響を受ける

紹介されている例は、K業界とW業界。※本書では具体的に業界まで書いてあるが、ここではイニシャルで記載する。

この2つの業界で働いたことがない人でも、

どちらも激務だと言われる業界である。

しかし、この2つには、決定的な違いがある。

それは、業界の生産性

K業界では、20代で年収2,000万円稼ぐ人がいる一方で、

W業界では、30代でも年収200万円で働き続けている人がいる。

この違いというのが、一人あたり、どれほどの価値を生み出しているかの違いだと説明されている。

業界の生産性が高い人のことを、

とくに才能がなくても、安定して高い給与をもらい続けられる人間

と、本書では表され、

これから伸びていく業界、まだまだ成長していきそうな業界を選ぶことができれば、

技術資産や人的資産が低い人でも、高い給料を得ることができると書かれている。

読みながら心が苦しくなる、非常にドキドキするようなシビアな話だ・・・・

一生食っていける人は、マーケットを見ている

「転職の思考法」では、自分の市場価値というのは、

紹介してきた3つの軸によって決まると言われている。

  • 技術資産
  • 人的資産
  • 業界の生産性(一人あたり)

そして、理想的なキャリアというのは、

この3つのうち、少なくとも2つ以上が高い位置にあることだそうだ。

もし、あなたが自分自身の市場価値を上げたいと思っているのなら、

3つの軸を意識したキャリアプランを築いていく必要がある。

そのための第一歩として、本書では、

一生食えるかどうかは、「上司を見るか、マーケットを見るか」で決まる

だと書かれている。

いくら上司に好かれていたって、

自分の市場価値というものは、一向に上がらない。

上がるのは、社内での価値、いや、上司からの価値でしかない。

今やっている仕事は、なんのためにやっているのか・・・

上司の顔色を伺うためにやっているのか?

そして、それは本当に会社の利益に貢献することなのか?

一生食っていくために、上司からの評価だけを意識して生きていくのか?

はたまた・・・・

自分のマーケットバリューを意識して生きていくのか・・・

・・・・・・

・・・・

・・・

さて、私はどう生きる・・・・

・・・・・

・・・

サラリーマンの私・・・

どう選択する・・・

・・・・・

・・・

今の自分の上司・・・・

・・・・・

・・・・

めちゃ好きっす・・・・

・・・・・

・・・・

俺はサラリーマンであった・・・・

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