今日は、弊社のマシーンセクションのインド人2人と共に、ここムンバイに住んでいる日本人向けに弁当などを作る会社に商談に行った。
商売は詳しくは言えないが、正直マシーン関連の商談なのに、なんで弁当屋と商売の話しなきゃならんのだろ?と、
正直疑問に思っていた。
この引き合いが来たのも世界的なメーカーからの引き合いで、それに対するビジネスモデルの検討の進捗を話し合うために赴いたが、
なんでそもそも弁当屋にマシーン関連の話をしに行くんだ。。?
この疑問がずっと、僕と弊社のインド人スタッフの三人の疑問だった。
話をして、取り敢えず意見交換をして進捗確認を終えて、
ふとコーヒーブレイクとなった。
T社『いやーそれにしても、私さんはアパレル出身なのに、船やら、釣りやら、食品やら、生地やら、色々触ってますねー。』
私『いやいや!そんなこと言ったら、T社さんも元々日本の食材屋なのに、よくそんな色々引き合いありますね。勉強になります!』
T社『いやー。それですねー。そもそも、最初は弁当屋で、この辺で食材配るしゃないですか。そーすると、自然と日本人のコミュニティ増えてきますよね。ましてや、このエリアは日本人多いじゃないですか。』
私『そうですよね。このエリアは日本人密集してますからね。』
T社『そーなんです。そーすると、もともとうちの本社は日本でトレーディングもしてますし、ここで食材売って知り合った日本人と、弊社のインド人の人脈でサプライヤーもいますので、二つを結んで、紹介料としてコミッションいただく形ですよねー。あと、日本人妻向けに食材さばいて、売れる人もそもそもここにはいないじゃ無いですか。。』
私『なるほど。。』
そう、、、僕らが住んでるムンバイのヒラナンダニ地区は日本人が密集している地区。。。。もちろん、他の会社のエース級の人材、そして、ボスと言われる決定権のある人材が密集している。
ちなみに、、僕もそこに住んでるからと言って、僕がエースだと言いたいわけではないので、誤解しないでほしい。
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T社『しかも。このエリアにいるような日本人はみんな各会社からのエースや決定権を持った人も沢山いますよねー。そーすると、食材売りにいってその商売をきっかけにして、サプライヤーやお客紹介して、それを繋げてトレーディングの仲介手数料もらって何とか黒字になってきたんです。小さい会社ですから、食材売ってるだけでは赤ですからねーー』
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これは頭がいい!!!!
なるほど!!!!!!!!!
確かに!!!
これは、切り口がすごい!!!!!
日本人、しかも壮々たる面子が密集している地区で、日本人向けに食材売って、そこでできた人脈で次の新しいビジネスモデルを作る。。
しかも、日本人向けに日本の食材を提供するコンペディターもいない。
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自分が出来ることや手札を分かってて、それを使って、人のニーズに応えて、それを上手くビジネスにつなげている。。
なんちゅービジネスモデルなんだ。。
ちょうど、うちのマシーンチームで、
今後どうやって日本の商品を売り込むか、どうやって新規でアポイントを取っていくかと話し合っていたところで、
それが旬の話題のところでのこのビジネスモデルを聞く。
その後商談後、、、
私『おいおい!インド人スタッフA!まず、俺たちが新しく何か商売をする為のきっかけは、この弁当屋とまず仲良くして色々人脈作ろう。。。これは勉強になるぞ!』
インド人A『そうですね。。しかし、さっきの話は頭いい。。』
私『勉強したな。。』
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こういう発見や勉強は、なかなか感じられなかった。。
インドに来て思うのは、日本の時とは違い、
分業がされず1人の人間が行う仕事の幅は多岐に渡る。その分、規模が大きくなりにくいというデメリットはある。
しかし、少人数で回しているが故に、色んなトピックをスタッフと一緒に、あーだこーだ考えて、
共に発見していくこの感覚は、
将来大きな財産になると確信した瞬間であった。
これを参考にまたやり方を考えよう。
そして、試してみよう。俺たちはチャレンジすることが求められてるんだからと。そんな1日だった。
明日はエックスデー。
ついに大量のトイレットペーパーが到着する。
いらないのに。。。