2022年1月3日の備忘録
新年明けましておめでとうございます。
朝6時半に目覚ましをかける。
昨夜の大晦日は夜11時には就寝。インドにいるとはいえ、大晦日にも関わらず、新年のカウントダウンをせず、むしろいつもより早めに寝てしまったのは理由がある。
それは、
カンチェンジュンガの朝日を見るためだ。
早朝、私は目を覚めカーテンを開ける。まだ、外は真っ暗。そらそーだ。時計を見ればまだ深夜3時だ。
よし、もう少し寝よう。
そして、アラームが鳴る。
起きる。
寒い。
もう少し、寝ていたい。
標高2300m。ストーブもない、暖房もないホテルでの朝。
布団が命。
布団温かい、
そして、始まる二度寝。
気がつけば、朝の8時・・・・
朝日・・・・・見逃す。
絶望。
しかし、いずれにしても、外は曇り空。全くカンチェンジュンガを見ることは出来なかった。
これは、しょうがない事だ。
そう自分に言い聞かせた。
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本日は、ペリンを観光
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完全に私の専属ドライバーになったパワンくん。
彼と一緒に本日はペリンを観光する。
ペリンは、シッキム州の中でも、西側に位置し、ネパールとのボーダーに接しているエリア。また、ヒマラヤ山脈の麓に位置していることから、自然のスケールがえげつない。水も信じられないほど綺麗で大自然が広がる「辺境」。
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ドライバーパワンくんから色々聞く
ドライバーパワンくん(27歳)と3日以上一緒に過ごし、とても私も勉強になった。彼は、生まれた頃から父親から育てられ、母親は自分が生まれたときに死んでしまった。また、数年前に、お寺の建設を職業としていた父親も亡くし、兄弟だけが残された。父親が亡くなったため、当時学生だったパワンくんは、大学に行くことが出来ず、自力で勉強をすることを余儀なくされた。彼の夢は、軍隊に入隊すること。こういう辺境の地では、軍隊はその地の治安と生活を守るヒーロー的な存在で、青年たちに取っては憧れの職種のようだ。
ドライバーのパワンくんとは、めちゃくちゃ仲良くなった。しかも、やたら気を使ってくれる。私が思うに、その理由の一つとして、それは「外見」が大きく影響していると感じる。ここ、インドの北東部では、中国との国境が近いことから、この一体のインド人の見た目は、中国人、そして、我々日本人に相当似ている。現に、道端では、私は、現地民から幾度となく声をかけられ、「なんで、私は、ネパール語話せないの?(シッキム州の75%はネパール民族)」と、現地民から言われたようだ。私は何を言ってるのか分からなかったが、パワン君がそう何度も言われたらしい。さらに、日本人を見たことがない人々が大半なので、余計、私は現地民と間違われ安い。これは、かなり得している。そういえば、今いるシッキム州よりも、更に北東部の「アルナチャール・プラデッシュ州」に行ったときも、すごい間違われたのを思い出した。
下に載せる写真の2人は、インドの北東部に住んでいるインド人だ。全く日本人と同じ系統だ。
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そして、短い旅は終わりムンバイへ
こんだけ長く一緒にいたドライバーパワンくんとも最後別れの時が来た。私は空港近くの街でドロップ。最後、チップでも要求されるのかな?と、最後の最後に金銭の要求をしてきて、旅が冷めてしまうのを懸念したが、それもなかった・・・・。
最後別れ際に、
「シッキムの伝統品」
として、お土産をもらい、それらが全て、彼の心からのおもてなしだったことに感動を覚え、自分からチップをあげた。
更に、一緒に撮った写真と、私の名刺を渡した。
名刺には、
「TO:日本人へ。パワンくんは、ナイスドライバーです。良い旅を!」
と、日本語で書き残した。
私「今度、もし日本人を乗せるチャンスがあったら、この写真と名刺を見せな!。そうすれば、日本人は、あなたのことを信用する!」
パワン「分かった!ありがとう!」
私「ではまた!」
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今回、弾丸でインド北東部シッキム州への年越し旅行の計画を立て、あまりにも無計画に来たものの、なんとか、全て現地で手配できて、結果には充実した旅になった。
これが、旅の醍醐味。
「無計画」「現地手配」「現地友達」
これが、旅を面白くする。
さて、次はどこに行こうか。
実は、もう決めている。
次の行き先も、また
「ヒマラヤ山脈付近」
天空の街と言われる、「ヒマチャルプラデッシュ州:スピティ谷」だ。
完全にヒマラヤにハマってきた。
次は、私の妻と一緒に行き、ヒマラヤの景色を見せてあげたい。