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備忘録

Japan Life

646回目:りんごビジネス

そういえば、1月6日に青森県弘前市に出張してきた時のことを記録に残しておかなかったので、

忘れる前にここに残しておこう。

何でりんご?

現在、インドは日本からのりんごの輸入が許可されていない。

その原因は、インド政府が「日本からの害虫」などがインドへ入ってくることを恐れているためだ。

政府関係の話なので、あんまり詳しく書くとなんか怖いから、

とりあえず、日本とインド間のリンゴの輸入を開通させるために、日本の農林水産省のお手伝いをしているとだけ書いておこう。

そのりんご輸入のトライアルとして、その商品を弘前のりんご屋まで見に行ったのがこの出張の目的だ。

さらに、政府関係の仕事に一役かうことで、我々も政府の人達とコネクションができて、将来インドで農林水産省と何らかの仕事ができるのでは?

という下心もある。

ベンチャー企業のリンゴ屋

訪れたのは、リンゴを海外に輸出することを目的として設立されたベンチャー企業。

その若手CEOは海外留学後、マッキンゼーに入社し、その後この会社を立ち上げた。

今回お会いするのは、そのナンバー2。

自分より7歳年下の若手経営陣。

小学校から中学までアメリカのサンノゼに住んでいる帰国子女で、その後慶應義塾大学法学部に進学。

そして、超有名証券会社に入社後、「年収高いけど、こんな仕事してたら自分が成長しねーわ」と、転職してベンチャー企業の立ち上げに参加した、いわばスーパーエリートだ。

年下だけど、非常に活力があり、安定企業でぬくぬくと生きている俺らとはわけが違う。

こいつは・・・本物だ・・・

と、まじで思った。

その彼から、青森の弘前で行われている「リンゴの競」から、、選果作業場まで全て見せてもらい、現在のこのベンチャー企業の経営方針や、我々がこのりんごを使ってインドでどんなビジネスを組み立てようとしているのかを意見交換した。

我々もインドで「コットン栽培」のビジネスを展開しているため、その苦労や経験をシェアしてみた。

すると、青森の弘前のリンゴ屋の現場とも通じるものがあり無性に意気投合した。

2時間という短い時間のために、わざわざ山形から片道何時間も掛けて弘前に出向いたが、とても価値のある2時間を過ごした。

百聞は一見にしかず。

現場を理解するってのは、商社マンの常識、基礎中の基礎で、出張費用がかかるとか、そんなケチくさい問題ではない。

この一発の出張で現場の人間同士「弘前〜インド」間で繋がったのはとても大きな財産となった。

最後はリンゴをもらって帰る

私「ちなみに・・・俺今日自分の家にリンゴ買って帰りたいので、個人的にオーダーしていきますわ1箱。ほんで、食べ比べしてみますわ」

エリート「いやあ・・・オーダーできますけど・・・・あげますわ・・」

私「え?いやいやマジでいいっすよ!個人的なもんだし!」

エリート「いいっすよ。折角現場まできてくれたんだから、逆に色々リンゴ送るんで比べてくださいよ。そのかわり、今後インド行った時はお願いしますね」

私「マジっすか・・・あざす!!!インドきたときは、任してください!待ってますからね!!」

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ラッキー・・・・・

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刺激になった

過去にこのブログでは、東京大学の進学先の最有力候補は、大企業ではなく、ベンチャー企業って記事をここに書いた通り、

こういう奴らがまさに該当するんだ・・・

と、肌身で感じ取った。

とはいえ、性格も全然いい人たちで、決して尖っていない。

頭脳明晰、性格温厚、さらには、リンゴもくれる・・・・と。

完璧っすか・・・・あなた・・・・

・・・・・・・

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だが感じた。

インドで培った経験は、こんなスーパーエリートを相手にしても決して負けてない。俺は俺で過去にいろんな失敗や地雷を踏みまくったが故に出来る生の話を自分なりに展開できるようになっている。自分を引け目に思う必要は全くない。

そう感じるものがあった。

最後は、

自分の最終目的であるこれ・・・・

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「仲良くなって帰る」

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・・・・・・

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相手はどう思っているかわからないが、短い時間の中で、最大限の努力をして、人脈を形成できた最高の出張であった。

地方都市のリアル

弘前に出張中、時間があったので、弘前市内を散歩する機会があった。

ラーメンでも食うかと。

しかし、ここが歓楽街かと思わしき街は一変し、ほぼほぼシャッターが閉まっている。

さらにいえば、私の実家の山形もそう。

コロナの影響をもろに受けている。

弘前ではラーメン屋を数軒グーグルマップで探して行ってみたが、全部シャッターが降りていて、結局イトーヨーカ堂の食堂で飯を食った。

「何でもビジネスにできる」のが商社マンの特徴であるのなら、

俺は「東北」と「インド」をジョイントさせて、地域の活性化に繋がる仕事を、残りの駐在員の時間を使って確立させてやるには何から手をつけてやろうか・・・

と、密かに個人的な目標を掲げて、

弘前からの帰路についたのだった・・

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