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備忘録

Indianlife

746回目:インド人の採用面接

インド人の採用

私が勤めるインド店は、日本人3人とインド人18人で構成されている、弊社の中でも案外大所帯の現地法人だ。私が担当する営業分野は7分野に渡り、総勢8人の現地営業スタッフと、5人の管理スタッフで回している。

ここ最近、その中のインフラ系機械系部署の現地メンバーを一人増員しようという試みで、インド人の採用面談を集中的に行っている。もちろんいうまでもなく、日本で勤務していた時に、人事の採用を行った経験なんて全くない。でも、やらなければならない。

面談のフォーメーションは、私とインフラ系部署のインド人マネージャーAD氏と一緒に面接する。手元にある候補者は8人、本日は1人の二次面接と、2人の一次面接を行った。

第一次面接

面接内容は、一次面接では、AD氏が主に会話を中心にいろんな質問をしていくが、ここで日本との大きな違いが出る。それは、家族、生まれ、今の会社のこと、などなど…日本で聞いたらコンプライアンス違反になるような内容の質問もお構いなしにガンガン聞く。兄弟はどんな仕事しているんだ?おやじは何やってんだ?今の会社なんでやめたいんだ?等等・・・むっちゃくちゃ色々聞く。そして私も、外国人の俺と英語で会話できるか?(なぜなら、お互い日本英語とインド英語の訛りがあるので、同じ英語でも通じない時がある)ということを最低ラインとして、「残業めっちゃ多いけど大丈夫?」とか、「日本と時差あるから、インド時間の朝7時から仕事するときもあるよ。大丈夫?」など・・・・マジでブラック企業丸出しで質問していく。でも、これが不思議と、相手も全然怖がる様子もなく、受け答えしているのを見ると、インドでは全然これが当たり前で、きっと昔の日本もこうだったんだろうな…と思う。

第二次面接

一次面接が終了し、その後AD氏と二人で、自分のチームのメンバーにあってそうな人材かどうかを話し合い、二次面接に行かせるかどうか考える。二次面接は、私からその候補者に宿題が与えられる。候補者は宿題を出してそれをプレゼンする。課題は下記だ。

  • 今の自分の会社をプレゼンしてください
  • 今の自分の会社の製品を私にプロモーションしてください
  • 日本の商品をインドの会社に売るにはどうしますか?
  • インドで売れそうな日本の商品はなにですか?特に、機械、インフラ関連に着目して

という議題に対して、パワーポイントを作らせそれを発表させる。ここまでくると、課題に対する姿勢や、知識、経験、会話があぶりだされてくる。実際、このスキルは非常に重要で、インド店に入社することになったら、日本から様々な宿題が飛んでくるので、それが自分が未知なるものであっても、自分で調べてそれをプレゼンする力が求められる。なので、この宿題を候補者に与えてる。

まだ採用の途中

いま、AD氏と一緒に面接をしているが、二次面接を通過したものはまだいない。ただ、やってると感じてくる。「この年齢の割には経験ねーな・・・」とか、「24歳か・・・・素直が一番!」など、自分の中にも軸が出来てくる。あと、すごい感じるのは、「人の話聞かねーなこいつは、、」ってのは、私の基準からするとかなりの減点になるということ。相手の質問を最後まで聞かずに話し始めるとか、そーいうのは俺は嫌なんだなと、自分でも気がついてくる。ただ結局は、俺とAD氏と一緒に楽しくやっていけそうなやつを選びたいな・・・っていうシンプルに立ち返る瞬間も。さて、これからも採用は続くが、一緒に働けるメンバーを選らんで、自分の組織を大きくしていければいいな。ただ、問題は・・・一人の面接に軽く一時間を使用することだ。ただでさえめちゃくちゃ会話をするインド人の習性・・・・日本の面接のような数十分の面接なんてもんじゃない。これは、こっちも疲れてくるわほんと・・

駐在員の特徴

現地駐在員の仕事はいわば全部を管理する仕事。特に、人的な部分は資産なので、メンバーを選定するのはとても大事な仕事だ。でも、めっちゃいいなと思うのは、上記の様に一次面接をこーしようとか、二次面接は宿題をだそうとか、そーいうのは全部現場の俺とAD氏に託されているということだ。未完成の現法ゆえ、変なルールもしがらみもない分、2人でやりながらベストなやり方を模索してオリジナルの採用方法で進行していける。特に本社のやり方を真似したわけではない完全自分らの手作り。こんな感じで、自分で考えて、自分たちで効果的な方法を作っていけるってのは、将来的にも、めっちゃ力になるなと、自分でもやってて感じるものがある。ボスからメンバーまだ決まらんのか?と、またプッシュが来る前に早く2人で決めてしまわねば。

最後に

今日の最後の面接・・・

突如画面に登場した候補者は、どうやら外から携帯で面接を受けている模様。

肩にはリュックサックをしょっている。

ちょっとまて、なんだこの斬新な面接スタイルは・・・

感じる。

AD氏も何かもの言いたげだ。

画面に登場した瞬間、俺は、ついついつっこんでしまった。

「おい!!これ面接だぞ!!お前!!どこに旅行行くんだ笑!!?」

私「面接とか以前に、人生の先輩として言うわ。面接はパソコンから受けろ!」

これだからインドはおもしれーんだよな・・・



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