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623回目:ピンチはチャンス

ピンチをチャンスに変えるってどういうこと??

 「ピンチをチャンスに変える」とはそもそもどういうことかといえば、

“危機に直面することで、平時では現れない組織の潜在的能力を顕在化させ、危機以前よりも強い状態になる”ことらしい。

組織であれ個人であれ、これを実践する大前提となるのが、まずは「ピンチでパニック状態にならないこと」だという。

FF状態とは

ピンチでパニック状態になったり、普段通りに考えられなくなった経験は、お恥ずかしながら過去に数え切れないほどある。

お客さんからクレームぶつけられたり、会社のダメとされたルールを破ったり、怒られたり、いきなり色んな人から要求が飛んできたり、仕入れ先と売り先の板挟みになり解決する糸口がなくなったりと。。。。ピンチでパニック状態になったり、普段考えられなくなった経験は誰しもあるだろう。

この時、脳みそはどのような状態になっているかというと、「FF状態(FightとFlight)」になっているようだ。つまり、「戦うか、逃げるか」の二者択一状態。要するに「自己中」状態。

これは人類が過酷な自然環境にさらされていた時の名残りで、生命の危機に陥った際に、余計な判断や考えをする余力を排除し、全神経を「生きる」ことだけに集中させるために、脳みそが勝手にそう動いてしまう・・・いわば防衛本能の一つらしい。「視野が狭くなる」ってのは、防衛本能だったのか!

現代社会の辛さ

問題は、現代社会のピンチの多くは、「命を失う」ものでもなく、「一瞬で過ぎ去る」ものでもなく、しばし続いてしまうこと。。。つまり、現代社会のトラブルで、パニック状態(FF状態)になると、余計な判断や考察ができない状態がずっと続き、「ずっと視野が狭い状態」がキープされてしまう。しかし、逆に、ピンチに陥ったとしても、周囲を見渡す余裕と思考や判断のキャパを狭めておかないようにしておけば、起死回生の一発のアイディアが出るということだ。防衛本能を如何にだまして、落ち着きを取り戻す必要がある。

どうすりゃいいの?

じゃー一体どうすりゃいいのか。

良好な人間関係

まずは人間関係だ。「安全地帯」と思えるような、自分に被害を与えないような人物を横に確保しておけば、例えピンチが訪れていても、ふと「安全圏内」に入ることにより、FF状態になりかけた脳みそを一旦落ち着かせることができる。

感謝する

人の幸せを考えることでも、FF状態になることを抑制する効果があるらしい。他人の幸せや周囲に感謝することを探すことで、逆に思考を狭めないらしい。

そーいえば・・・・・感謝と人間関係で思い出した。

これは、数年前、社会人4年目くらいだっただろうか・・・自分が怒られて、怒られて、どうしようもないポンコツ社員時代にあみ出したこと。

怒られてどうしようもない自分は、上司や先輩に対して、怒られた後に、なんの脈絡もなく「ありがとうございます!」というようにした。

すると上司や先輩は、私から突然「ありがとう!」と言われて、「え?」「怒られているのになんで!?」と戸惑うこともあっただろうが、何故か、その後の人間関係は壊れない。時間が経った後「お前はアホだからなー」と何かと可愛がってくれたり、日を改めて丁寧に教えてくれたりする。怒ってるから関係が悪くなると思いきや、逆に良くなる・・・・そりゃ相手は人間だ。「ありがとう」と言われて腹が立つ人なんていない。これは、あんまり人に言ったことがない、僕のとっておき、コミュニケーションの奥義その名も「怒られたらありがとう」だ。

今となっては、教えていただいたり、注意をしてくれる人に限らず、先輩や後輩と話をした時でも、会話の最後に「ありがとう」と何故か脈絡も無く言う癖がついたのはこの経験からだ。(そんだけ過去に怒られたということだ・・・)

当時、ボロカスに怒られてどうしようもなかった自分が、ふてくされてその場を去るのか、泣きそうになってその場を去るのか、何の脈絡もなく最後「ありがとうございます!」と突然上司や先輩に感謝を示してその場を去るのかとでは、相手に与える心理的効果も違っただろうし、自分のメンタルも違っただろう。

思い返すと、当時一緒に仕事で怒られていた後輩に、この経験をシェアした後、後輩が怒られた時にこれをやったら、「すごい効果ありますわ!」とフィードバックをもらったので間違い無さそうだ。

こういう風にブログで文字で記すと、なんか戦略的にやっているようで、「ありがとう」の安売りとして、かなりヤラシく捉われてしまいかねない。

しかし正直に言おう・・・すまん・・・・最初は実際のところ戦略でやった・・・・だがその後本当に変化が。

いつの間にか、「怒られている」って感覚が消え、「教えてもらっている」という感覚に変わっていった。言ってたら本当にそーなった的なやつだ。なので伝えたい。怒られまくっている後輩へとっておきの大技を。。。。

その相手との人間関係を構築するための手段として、そして自分自身を変えるための奥義・・・・その名も「怒られたらありがとう」。

えらい脱線してしまった。

座禅を組む

高校からの友人から、寝る前に座禅を組んで瞑想するとめちゃくちゃ寝れるし、かなりストレス減るよ。

と言われ、それを科学的に説明しているDaigoのYouTubeを見せられたことがある。

なんか信じられなくて全くやっていないが、どうも今見ている資料でも同じことを言っている。

座禅と瞑想は、「脳のノイズ」を抑える効果があり、高次機能をつかさどる「前頭前野」や集中力の起点となる「島皮質」を活性化させる効果があるようだ。

見える化する

ピンチが訪れると、脳みそは判断キャパを抑制し思考を鈍らせるのがFF状態。さらに、心理的不安が訪れる主な原因は、「予測不能な未来」が待ち受けているためだ。すると、脳みそは勝手に不安を掻き立て、勝手に悪いことを考え始める。何故か。脳は「予測不能」状態に最も恐怖を感じるからだ。確定したやばい未来に対する恐怖よりも、「わからない」未来の方が怖いのだ。テストとかでも、悪い結果が出た後より、出る前の方が怖いだろう。それは、「わからない」が怖いからだ。

そんな時は、まずは頭で考えずに、起きていることや悩みを書き出してみたり図にしてみる。頭を使わずに、目から刺激をとりこむことで、脳への伝達経路が変わり、落ち着きを取り戻したり、書いてみたら「これだけ?」と冷静に俯瞰できたりする。

まとめ

ピンチをチャンスに変える=まずはパニックにならないこと

パニックにならないためには・・・・

  • 常に良好な人間関係を保てる人物を確保しておく
  • 感謝する
  • 座禅を組んで脳を鍛える
  • 見える化する

参考:日経ビジネスコラム「脳科学者」岩崎一郎氏より

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