2022年4月15日「パンゴン・ツォ(湖)」へ向かう前に、なんと「温泉」があることを知る
朝8時、「ヌブラ渓谷」を出発し途中「ヌブラの温泉」に立ち寄って「パンゴン・ツォ(湖)」へ。そう、なんと「ヌブラ渓谷」の奥にある「Pallamic(パラミック)村」に温泉があるのだ。これは是非とも試してみたいところだ。しかし、実際に訪れた温泉とはこんな感じ。
山から湧き出る源泉と、昨日溜め込んで冷やしておいた温泉を混ぜて手ごろな温度に調整。更に、私がイメージしていた温泉とは異なり、「全身で浸かる温泉」ではなく、「足湯」とのこと。まあ、それも良かろう・・・経験の一つだ。よし、足湯やってみようではないか。
足をずっと温泉に浸かり続けること10分ほどか。暖かくなる雰囲気が全くしない。ずっと冷たい温泉。でも粘る。私が知っている「足湯」になると信じて待ち続ける。そして、更に20分が過ぎた。
私「もう止めよう・・・笑。パンゴン湖いこう」
ドライバー兄ちゃん「OK」
私がここに来た目的は「足湯」ではない。これから向かう、「パンゴン湖」だ。「ヌブラ渓谷」から「パンゴン湖」へは、車で約5時間の道のり。
途中パーミッションチェックポイントが2箇所ある。車を走らせること5時間、無事「パンゴン湖」に到着した。
「パンゴン・ツォ(湖)」とは
「パンゴン湖」がある場所は、標高4300m、「天空の湖」と称され、「世界で最も高い位置にある“塩湖“」である。そして、厳冬期はー26度にも達する地域で、冬は湖が凍結する。「塩水」の融点を下回る気温となることに驚きを隠せない。よって、生物は生息せず、政府の規定でボートを出す事も出来ない。なので、「手付かず」の大自然がちゃんと残っているのだ。また、シーズンインの際には、「この湖の氷が溶けているかどうか」というのが、かなり大事なポイントで、溶けていれば「真っ青な水面」をみることが出来る。また、「パンゴン湖」は、40%がインド側・ラダック領、60%が中国領となる。湖の麓には小さな村が3つあり、今回私が「ホームステイ」するのは、「Merak(メラク)」という村の村人の家だ。「メラク」は、「スパンミク村」「マン村」の3つの村の中でも一番奥側(中国より)の場所にあり、ここから25キロ先が、中国とインドの国境線となる。つまり、国境線から最も近いインド側の村での滞在となる。確かに、そのせいか、道中は、おびただしい数のインド軍の施設をみることが出来た。
「ヌブラ渓谷」から「パンゴン湖」へ向かうその道中、「シャヨク川」という川に出くわし、その透明度に度肝を抜かれた。こんな綺麗な川、日本でもみたことない気がする。ヒマラヤ山脈の雪解け水だ。思わず車から降りてワンショット。
「パンゴン・ツォ(湖)」へ到着
シーズンは5月から始まる。その頃には、湖の水面の氷が溶けている季節。しかし、現在、私が訪れている2022年4月15日は、氷が溶けているかかなり微妙な時期で、ドライバーの運ちゃんも「今シーズン初の訪問」と、実際氷が溶けているか分からないらしい。しかし、無事到着すると、水面は完全に溶けており、真っ青な水面の「パンゴン湖」が姿を現した。ただ、もう一つの懸念であった「天気」があまりよろしくなく曇り空。なので、明日の早朝の景色に全てを賭けることにした。曇り空とはいい、えげつない程透明度が高い湖であることは十分に分かった。
今晩は、「パンゴン湖」にある3つの小さな村の一つ、「メラク村」にて、地元民の家に「民泊」をする。
続く