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804回目:ラダック旅行記③ Nubra Vally(ヌブラ渓谷)

2022414日「カラドゥングラ」を超え、「ヌブラ渓谷」へ向かう。

「ヌブラ渓谷」は、「レー」の街から車で約5−6時間のところにある渓谷。パキスタンとインドの国境、また、中国とインドの国境が目前にある渓谷である。パキスタンと、インドと、中国の国境は、ヒマラヤ山脈がガッツリ分け隔ててる一方、簡単に人間が立ち入らない場所が故に、過去の歴史上から国境線が曖昧で、お互いが主張している国境が異なり、たまに衝突が起きる。最近では、2020年に中国とインドの国境間「ガルワン渓谷」という場所でドンパチが発生。そのドンパチは、数十年ぶりの死者を出すほどの衝突となり、それをきっかけにインドでは、中国製品の非売運動や、中国製品の輸入関税の見直し等、国同士の関係性が一気に悪化した。そんな歴史をちゃんと勉強せず、気楽に「ヌブラ渓谷」に行こうとしていた私は、出発の前夜グーグルで、ちょろっとニュースを検索。そして、「ガルワン渓谷」がドンパチの場所だと分かり、試しにグーグルマップに入力し、スイッチオン。すると、これから訪問する「ヌブラ渓谷」の真横に、ピンがグサッと刺さった瞬間は流石に焦った。

しかし、よく話を聞いてみると、国境間ドンパチでは、「ドンパチ協定」的なものがあり、それには「銃器」を使用してはいけないとの事。なので、2020年の対立の際にも、双方の国同士は、「石」や「棒」で応戦したそうだ。それにしても、なんなんだろうか。この「国境付近」っていう言葉の魔力。めちゃくちゃ興味がそそられる。。

「ヌブラ渓谷」で見逃せないポイント

たしかに、ドンパチ国境付近でこともあり、インド軍の軍事施設は至る所に点在。ただ、「ヌブラ渓谷」自体は、インド人の超絶有名観光地で、毎年エゲツナイインド人観光客が訪れる場所らしい。

まず、「ヌブラ渓谷」に来たら外せないのは、「DISKIT(ディスキット)」という小さな街だ。「ディスキット」には、「ディスキットゴンパ(=ディスキット寺)」というチベット仏教のお寺があり、今でも60名の僧侶が日々修行を行なっている。そこには、仏教の超でかい銅像がそびえ立ち、その場所が少し高台になっており、そこから「ヌブラ渓谷」の絶景を楽しむことが出来る。

ディスキット寺
ディスキット寺からのヌブラ渓谷
ディスキット寺にある仏像

また、この渓谷には所々「砂丘」が広がっており、「砂丘でラクダに乗るアトラクション」がとても人気のスポットであるとのこと。それを聞いた私は、有無を言わさす「行きたいです」と、ラダック旅行記①でご紹介した旅行代理店の「サチさん」へ依頼し、ドライバーに連れて行ってもらった。その場所は、無数のラクダのウ●コが大地に広がっており、むしろ踏まない方が奇跡という状態。確かに景色はすごいのだが、あまりに景色に見とられすぎて足元をお留守にすると、後ほど後悔するということだけは注意しておきたい。

ヌブラ渓谷に広がる砂丘
砂丘でラクダ体験

本日の宿泊先は「ゲストハウス」

ラクダの乗り、その後小さな村「Sumer (スムル)村」へ。本日の宿泊先は、スムル村の「ゲストハウス」となる。「こんな小さな村にあるゲストハウスなんて・・一体、どんな宿泊先じゃい・・・」と不安になった。不覚にも写真を撮り忘れてしまったが、当初の不安を他所に、非常に綺麗な宿泊先で、超楽勝の宿泊先であった。一泊2500ルピー(日本円で約4000円)の所を値切ってもらい、一泊1500ルピー(日本円で約2500円)で宿泊できることに。ここなら何日でも宿泊できるわと自信を持った。気が楽になった私は、いつものごとく、「ゲストハウスの従業員」と仲良くなるべく、ゲストハウスのキッチンへ潜入。日本では考えられない行為かもしれないが、インドでは、外国人が興味を持ってキッチンの中に入っていくと、意外と快く受け入れてくれて、逆に、中で会話が盛り上がり仲良くなってしまったりする。案の定、ここで働いていたネパール人達と仲良くなり、記念のワンショット。こういうのが「ゲストハウス滞在の醍醐味」だ。本日はここでゆっくり宿泊。明日は、いよいよ本丸、「パンゴン・ツォ(パンゴン湖)」へ。

スムル村のゲストハウスでのワンショット

続く

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