2023年07月02日の備忘録
ケニアの飯
最近訪問の機会が多くなってきたアフリカのケニア・ナイロビ。ナイロビで食っている飯の紹介をここで行っておくことにする。特徴として、インドと全く異なるのは、「肉」がメインとなるところ。特に、ケニアは80%以上がキリスト教信者ってことで、牛肉が食えないヒンドゥー教と違い、牛肉が主要食材ともなっている。牛肉、ヤギ肉、鶏肉が主に食される肉で、なんと鶏肉が最も高級な肉となるのが意外なところだ。
ウガリ
ケニア人にこよなく愛される、ケニアを代表する家庭料理のひとつが「ウガリ」。「ウガリ」はメイズ(トウモロコシ)やキャッサバなどの穀物の粉を練って作られる。穀物の粉とお湯を練るだけという非常に単純な作り方。「ウガリ」自体はほぼ無味なので、それだけで食べるのは驚異的に困難だ。なんらかの味の濃いものと一緒に食べる必要がある。私的にはあまりこれは食べれず、毎回「米」や「ピラフ」を頼んでいる。しかし、ケニア人の中では、「これを食べれば一日中労働しても問題なし」と言われる程腹持ちが良い食材とされていて、農家や労働者にはかなり重宝されているケニア人の主要飯だ。
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二ャマチョマ
スワヒリ語で「ニャマ=肉」「チョマ=焼く」と訳される。つまり「焼肉」だ。日本人と言ったら「焼肉」は「庶民のご馳走」。それと全く同じようなポジションで、家族で特別な時に食べたり、贅沢したいときに食べられる飯。出てくる肉は、「牛肉・ヤギの肉・鶏肉」が多い。先日、生まれて初めて「ヤギの頭の肉」を食べた。雰囲気としては、「砂肝」の食感に近いが、食の後も口に残る「獣の風合い」が慣れなかった。
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ビーフシチュー&ピラフ
ケニアの地元レストランに行くと、「ビーフシチュー」と「ピラフ」の文字がほぼある。ビーフシチューは、日本人が想像する所謂ビーフシチューではないが、これは非常に美味しい。さらに、「チャーハン」的な感じで、「ピラフ」がケニアのレストランにはデフォルトメニューとしてある。この二つがセットになっていることが多いのだが、これがものすごく美味しい。金額的には一皿400円〜600円となる。現地企業の社食とかでも出てくる程、メジャーな飯だ。
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カフェも乱立している
「JAVA HOUSE」や「ART CAFE」など、所謂おしゃれカフェ的なところも乱立している。めちゃくちゃ綺麗なショッピングモールも乱立している。恐らく、初めてケニアに行った人は思っていたイメージと全く異なる世界が広がっているだろう。そして、そういう所の食事は普通に高い。ビーフステーキを食べたが、これだけで2500円ほどした。
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日本食も実はある
ケニアでまさか日本食が?と思ったが、実はナイロビには数件の日本食料理屋がある。日本人が500人しかいない国にも関わらず、多分5軒以上はある。中には、「日本人オーナーの日本食レストラン」もあるようだが、これは次回ぜひ行ってみたいところだ。さらに、話を聞けば、30年前のケニアでは「ラーメンって何?」ぐらいのレベルだったようだが、今では、日本食レストランも増え、さらには、「インスタントラーメン」なども普及してきている。
JINYA SHOKUDO
ガソリンスタンドの裏にあるショップの一角に並んでいる日本食レストラン「JINYA SHOKUDO」。その名の通り食堂で食べられるような定食メニューがたくさんある。インドでもそんなに日本食を食べていなかったから、ケニアで食べた日本食は格別だった。値段は日本より少し高い。下記写真は半年前のもの。
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ChiQ Japanese Restaurant
現地に詳しいT氏によると最近できた日本食料理屋都のこと。現地飯も良いが、せっかくだからケニアにある日本食料理ってのもちゃんと食べたいってことで、味見のためにも来た。私は「札幌味噌ラーメン」を頼んだが、味は「まずまず・・・」だ。インスタントラーメンの「サッポロ味噌ラーメン」のスープを飲んでいるようだった。しかし、他の方々が食べていた「カツカレー(鶏肉OR豚肉)」は非常に美味しい。ただ、量がとんでもないことになっており、日本のカツカレーの1.5倍はあるかのようにも見えた。
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総合的に見て、「飯」的には、「インドより美味い」。何故なら、「牛肉が食える」ってのはデカい。そして、日本食レストランも思いの外充実している。2019年にケニアに初めて向かった際には、「ええ?ケニア??一体どんな飯食わされるんだ・・・?と緊張したが、私は世界の進化ってものを舐めていた・・。思っているのと全く違った。かなり欧米化が進んでいて、食事に困ることはほぼ無い。次回は、実際現地で暮らしている日本人の方々が通っている現地のスーパーなどにも一回行って見たいものだ。