4月13日NH830 19:40 ムンバイ発成田行き臨時便
今、僕はこのレスキューフライトに乗っている。まさか自分が、ニュースでしか見たことのない、レスキュー便に乗る経験をするとは。
そう、我々ムンバイ駐在員は、21日前に行われたロックダウンにより、実質ムンバイから出られなくなってしまったのだ。
元々ANAのみ、ムンバイからの直行便が出ているが、5末まで全てキャンセル。そのかわり、4月11日、13日、15日の3便だけ臨時に登場した。聞いたところによると、全て満席。ムンバイ空港もこの便のためだけにopenされている。
実は、今回ブログのネタは、既に構想があった。
①どうやって帰国したかを綴るネタ
②まさか、人生初のプレミアムエコノミクラスへの無料アップチャージの恩恵を、よりによって当臨時便で受けることができ、ゆったりシートで帰国する自分の引きの良さ感をだす話
この2本立てだ。
しかし、その構想は変わった。
空港に入り飛行機に搭乗し、ANAさん達からサービスを受けて、僕はいてもたってもいられなくなり、飛行機の中で、今思った本当の気持ちを忘れる前に、この下書きを書いている。
ここで一番言いたいのは、このNH830レスキュー便に携わったANAの従業員さん達への感謝の気持ちだ。
ムンバイ空港に着いた途端、「この紙記入をお願いします!」と、日本語でアナウンスされ、「成田行きはこちらです!いってらっしゃいませ!」と案内され、「ご搭乗誠にありがとうございます」と機内に迎えられる。
ちょっと待て。。。俺らは、むしろ迎えに来てくれと嘆願した身だ。また、日本に帰国するだけで、こんなにビビってるにもかかわらず、俺たちを見送る職員、そして迎えにきてくれたCA、彼ら彼女らはどんな気持ちなのだろうかと思った。
頭が上がらない。
俺らは母国に帰る。その日本人をムンバイで見送る日本人。。。迎えにくる日本人。。。空港で仕事していることすら良い気にはならないだろう。そもそも、「インドムンバイ臨時便」って聞いただけでも、インドのイメージ的に迎えに行くのが嫌なCAもいただろう。無理にシフト組まされたCAもいただろう。そして、空っぽの便でムンバイに迎えに来てくれて、感染のリスクを共に抱えながら日本に戻る。そんな不安を全く顔に出さずにサービスをしてくれるANAのCAの皆さんの仕事ぶりには、心からお礼を言いたい。実際この便に乗っている人達は、21日間家に閉じこもってた人たちがほとんどな為、比較的にリスクは少ないと思うが、そーいう問題ではない。
久しぶりに乗ったANA便。。。日本の機内食とビール、本当に最高に美味しかったですよ。迎えに来てくれて本当ありがとう。皆さんの仕事を台なしにしない様に、帰国後、徹底的に自己隔離させてもらいますね。ムンバイがまた通常に戻り、僕がムンバイに6月1日に戻ってくるときに、またANA便でお会いしましょう。どうか御身体に気をつけて。ありがとう。
最後にCAに
『迎えに来てくれてありがとう!』
って、言ったら、めっちゃ嬉しそうだった。
日本の機内食ですら、発狂しそうなくらい美味かった。。。日本のビールマジで旨いなこれ‼️‼️