実は今日事務所では
変な雲行きになった。
数人のインド人スタッフは、本日ストレスを抱えて家に帰ったことであろう。
それに感づいた。
インドは階層社会。
トップにいる自分が、喧嘩にもならない限り、インド人同士の会話程度で、日本人の僕があーだこーだと手を出すことはしなかった。何故なら、インド人各々にも考えがあるだろうから。
指示系統はトップダウン。
が故に、
一番末端の弱い立場の子達の本当の気持ちってもんを、直接僕がヒアリングするのも中々機会がない。
なので、家についてから、まとめて末端の子達全員と、2時間ほどかけてそれぞれと電話をし、どういう心境なのか素直な気持ちを聞かせてほしいとトーク。
別に悪口を言い合うとか、愚痴を聞くとかそーいうのではない。
素直に、どーしたかったのか。何か、僕が今後うまい感じにマネージ出来るものが無いかヒアリングするためだ。
本当にインドは完全なる階級社会なので、末端の子達が僕に悩みを言ってくることなんてまず無い。
だから、恐れた。
突然ストレスが爆発して、『辞めます』なんて言い出す事を。
ギャーギャー言う指導は大事だが、それと同時に育てるって事も大事。
ヤラシイ話ではあるが、代わりを探すって事もできなくも無い。しかし、折角採用したのに、途中で辞めるということにもなって欲しくなかった。
ゆっくり話を聞けば
やはり、いうことは一緒。
『私の話を聞いてほしい』
ってこと。
『インド人の話をよく聞いてください』
というのは、前任が僕に残したアドバイスの中でも、特に僕の心に残っている。
- 威厳を保つ
- 怒る
- 注意する
- 話を聞く
- ナメられない
- 言うこと聞かせる
- 何でも話せる関係を築く
このバランスがとてもいい感じで保たれなければならない。
めちゃくちゃ難しい。
でも、取り敢えず、
『相手の話を聞く』
まずは、ここだな。
これは鉄則だと噛み締める。
と、同時に、自分が落ち込んだ時に、
突然、上司から『飲み行くぞ』と、気さくに声かけてもらった事あったなと。
ふと、その上司の顔が思い浮かんだ。
今度は僕が、僕のチームの部下にやる番だ。