2023年01月17日の備忘録
インド来訪者続出
昨年12月弊社の社長がインドに来訪し、今をときめくアダニグループの社長と覚書を結んでは早1ヶ月。この一大イベントが功を奏してか、インドへの注目度が高まったような気もする。というのは、ここにきて、日本からの出張者も続出し、初めてインドに行きます的な人達も多かれ少なかれ出てきている。そんな時に、それを待ち受けるインド側からのメッセージを少しここに書いておきたいと思う。
インドに来るまで
ビザ&コロナ規制
インドに来るまでに絶対に必要なのは「ビザ」だ。これはいうまでもない。そして、最近とても混乱するのはコロナによる入国規制。入国ルールがコロコロ代わり、出発する前には必ずコロナ関連の状況をチェックした方がいいということ。これは”絶対必要”だ。前回行った人の経験は参考にならないと思ってもいい。
在インド日本大使館ホームページ
https://www.in.emb-japan.go.jp/itpr_ja/Corona_alerts_j.html
外務省安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
ここに詳細が書いてあるから、”めんどくさがらず”に見てほしい。
不安だったら、ここに直接聞くのもありだ。私もよく聞いている。とても丁寧に教えてくれる。日本語でオッケーだ。
ムンバイ日本領事館(ryoji@by.mofa.go.jp)
有料サイトに注意
2023年1月時点まで、日本からインドに来る際に、インド管轄のウェブサイトに、ワクチン証明書などを登録して出発しなければならない。これも、途中登録してしなくても良くなったのだが、また復活した。こちらのサイトに事前に登録してからインドに来る必要あり。
これ
https://www.newdelhiairport.in/airsuvidha/apho-registration
※ただ、なぜか「有料版」の謎のサイトも立ち上がっているので注意が必要だ。一見すると、かなりそれらしいが違う。これは、業者が行っているサイトだ。
(https://air-suvidha.org/ja/air-suvidha-ja/)
日本の海外渡航用PCRはエゲツなく高い
場所にもよるのだが、日本で出国前PCRを受けたら、海外用陰性証明書は2万を超える。さらに、「予約」をせず、成田空港で緊急で受けようモンなら、もっとエグい金額になる。確か、私、すっかり予約するのを忘れてて、その場で予約無しで受けた昨年7月、成田空港で1人4万取られたような。ホントやってくれるぜ。。ちなみに、インドでは確か2000円もしなかったような。
スーツケースと「X」
インドに到着した後、ターンテーブルから自分の荷物をピックアップすると思う。すると、たまに「X」とチョークで書かれてあることがある。これは、「ゲートを出る際に、エックス線検査するので見せてください」というメッセージだ。多分、中に酒や肉などが入ってるのがバレるとこれが付く。これをそのまま外に持ち出そうとすると、多分、出口で何らかのチェックがはいる。私は、数えきれないほど、チョークでこの「X」を書かれている。酒や肉を運んで無くても付けられることもある。
だが、今まで私は、何も起こらず通過している。なぜか。それは、ターンテーブルでピックした後、ちゃんとウェットティッシュで拭き取っているからだ。常に、飛行機の中で「ウェットティッシュを余分にもらう」もしくは、「ハンカチを持っておく」ことをお勧めする。そして、拭き取ってから、何食わぬ顔で、ゲートを出ていけばまず問題ない。ちなみに、ちゃんと拭き取るために、スーツケースは、「布」「皮」の素材を避けることをお勧めする。
場所によっては、かなり寒い
「インド」と聞くと、「暑い国」と想像するだろう。いや、実は場所によっては寒い。私がいるムンバイは、常に年間を通じて日中は25度を超える。さらに、支店があるアーメダバードでは、とある時期は48度になるが、今の時期の早朝は10度。さらに、一月のデリーの朝は5度を下回るため、インドにる我々も、インドの寒さに頭を悩ませることもある。先週、気温30度のムンバイから、デリーへ向かった際には、その事が頭から抜けており、到着早々デリーの寒さにやられ、現地でセーターを購入したほどだ。
なので、インドに来る前には、天気予報で、「寒さ」を確認してきて欲しい。暑けりゃ脱げばいい。寒くても服がなけばどうしようもない。
夏の空港は「極寒」
真夏のインドの室温は「極寒」だ。夏のアーメダバードを例えれば、外が45度とかになる一方、室内はクーラーでキンキンに冷やしてある。外と中の寒暖の差が25度になる。だから、天気予報を見て、「あー私は地獄の暑さのエリアに行くんだな」と思ったら、その逆で、「室内で着るようの服」を持っていたほうがいい。特に、夏の空港や飛行機の中は「めちゃくちゃ寒い」。
お金
インドでは、キャッシュを使うシーンはほぼない。特に、駐在している私は、99%電子決済で済んでいる。ど田舎の掘建小屋でチャイを飲む時も電子決済だ。だが、電子決済は、インドの電話番号を持っていないと出来ないので、出張員は電子決済はインドで出来ない。
なので出張者は、
「自分のカードが海外で使えるかどうか」
の確認をまずしてほしい。これ、海外使用になっていなければ試合終了だ。
掘立て小屋でチャイを飲まない限り、普通のレストランやホテルでは普通にカードが使える。それでも、念のためと言うのであれば、到着した空港で両替をしてほしい。ホテル代、飛行機代はカードで払うとして、それでも念のため、と言うのであれば、10000ルピー程両替しておけば、インド出張2〜3回は持ち堪える気がする。
予定を立てるにあたり
初めてのインド出張。多分、インドで最も時間を使うのは、「移動」だ。せっかくインドに来たのだから、「オフィス」ではなく、「現場」を見たいと言う方々が大半。となると、その「現場」ってのは、街からエグいほどアクセスが悪く、果てしなく遠い所に立地しているケースが大半。
「最寄りの空港から車で片道5時間です。」
なんてのは、ザラにあるから、時間の設定の仕方には、十分我々と相談の上で決めてほしい。じゃないと、日本から高い飛行機代かけて来たのに、
「肝心の現場には数時間しかいない」
なんて事が、”よく起こる”。
また、これは、明らかに我々の組織の問題でもあるが、私のいる店に日本人は3人しかいない。日本の方々からの出張が”被る”のをとても恐れている。ちゃんと対応したい気持ちという点からも、来印の際には早めに教え頂けたら幸いだ。基本、3人とも、2ヶ月先までは、常に何らかの出張予定がどこかには入っている状態だ。
インドに着いてから
調子に乗って、インド料理を食わない
よく、「インドに来て腹を壊した」と聞く。それは、決して、「インドが汚いから」だけではない。確かに、衛生面は日本に比べて最悪だと思う。ただ、下記の状態で、日本から出張に来るのが、ほぼほぼの出張者の通例なので、それも納得するだろう。
- 日本で朝早起きして、日本から8時間のフライトで、インド時間の夕方到着(日本時間22時ごろ)。
- 日本の気温は10度だったのに、突然インドで30度となる。その後、ホテルに着いて夜飯を食う(インド時間20時、日本時間23時半)。
- 翌朝早起きして、目的地までフライトに乗って、そこから車で5時間かけて現場へ行く。
これが、多分出張1日目に起きる事だ。
だから、
「そもそも、身体を酷使しして出張している」
ってこと。
3.5時間の時差というのも、これまた「頑張れちゃう時差」なので、無意識に酷使してしまう。そんな中、慣れないインドのスパイス入りの飯を、無理してガッツリ行って、飲み食いしたら、結構なダメージが来るはずだ。沢山インド料理を食べて帰ってほしい一方、このことも少し頭に入れておいてほしい。
あと、インドでは、「中華料理」がとても広がっている。大きな都市に行けば、何ちゃって日本食も食える。ガチモンの日本食はごく少数。
基本、水はペットボトル
水道水は言うまでもなく飲むな。ホテルにあるペットボトルの水を飲め。たまに、ホテルによっては、「瓶」に入ってて、明らかに中身だけ詰め替えてるような水もある。でも、私は、今までこの瓶の水も、普通に飲みまくってきているが至って何も問題ない。なので、大丈夫だ。それでも怖ければ、その辺の掘建小屋で売っている「ペットボトルの水」を買って飲めば大丈夫。掘立て小屋であっても、ペットボトルであれば、何を飲んでも大丈夫。※注意※掘立て小屋はキャッシュ必要。
5つ星レストランでもやられる時はやられる
五つ星レストランだからと言って、油断するのも考えものだ。私は、有名な5つ星レストランで、安心し切って「ラッシー」を飲んだ。そして、飲み干した後、10分ぐらいで腹に違和感を覚え、そのまま、その晩ホテルで寝込んだ事がある。実は、飲んでいる途中から、「これなんか変だな」と思ったのだが、「まさか、ここは5つ星だし」と、軽率に考えそのまま飲み干した。後から、インド人に聞いたら、インド人も、アタル時はアタルということで、これもいわば「運」に近い。なので、「自分で変だな」と思ったら、そこでストップだ。
ちなみに、私は、ローカル屋台の飯やら、インドのレストランの飯やら、村の飯やら、レストランの星の数を問わず、いろいろ、しかも、それを手で食っているが、食い物で大きくやられたのは、この「五つ星ホテルのラッシー」意外、ほぼ記憶にない。
こんなとこだろーか。また、思いついたら、ここに書き足していこうと思う。
日本に帰る時も登録必要
日本に帰る時も、「ファストトラック」として、「visit japan web」に登録する必要あり。
これも、一昔前は、「My SOS」というアプリに登録して、日本へ帰国だったのだが、11月?からだったか、また新しくなった。これも事前に要確認しておいた方がいい。なぜなら、ワクチンを三発打ってなかったら、インドで出国前PCRが必要になるからだ。
以上
色々書いたが、大半の方々は、何も起こらずに、無事に日本に戻られている。ここに書いたのは、初めてインドに来るという事で、とにかく、「上司が不安がっている」とか、「偉い人から聞かれている」など、事前に何らかのインドの情報が欲しいという方に向けて記した。
ぶっちゃけ、なんかあっても、我々インド店のメンバーがあるから、大事件にはならないのだが、自分のことだけじゃなく、一緒に日本から同行する人が、事前に心配しているケースもあるかと思うので、駐在員の視点から備忘録を残してみた。