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備忘録

Indianlife

760回目:ムンバイ到着

パワーアップしている成田空港

ムンバイに到着

9/29夜にムンバイに到着した。

インド政府からの決まりでフライトから出て行く時には、フェイスシールドをつけて出ることが義務づけられた。我々はフェイスシールドをつけて空港を歩いているのに、すれ違うインドの空港職員は、マスクを顎にかけてノーマスク状態で普通にペチャクチャ喋っている。「あれ?笑 そっちはいいの?笑」と、突っ込みたくなるこのシュールさ。ゲートを出ればいつもの雑踏。車に荷物を積める際にも、空港職員が助けてくれた。インド人は基本いい奴らだ。いい奴らではあるが、鼻を隠さず、思い切り口だけマスク状態がデフォルトなのは気になった。「チップくれ チップくれ」と言いつつも荷物が手際よく収納されていく。それに対して私は、「あーごめん現金ないわ」と言いながらも、積載作業は順調に進む。彼らはチップを要求しながら作業を進め、私はそれを断りながらも作業を進める。それでも最後に、

職員「で、チップは?」

私「うん!現金ないわ!じゃ!」

職員「ではまた!」

と、、、

会話と一連の作業が全く一致していないのに不覚にも笑いかける。これがインドだよ。帰ってきたなと実感する。

家に着き、一番心配していた家の状態をチェックすると、全く問題無く非常に安心した。一年半の間、私の家を綺麗にし続けてくれたハウスキーパーさんと、不動産会社の方々には感謝してもしきれないほど見事に完全体だった。何らかの生物はいるだろうと、多少覚悟していたがそれもいない。日本にいる時にリモートで部屋の映像を送ってもらってチェックしており、時折「変な異臭がする」などの報告は受け、その都度、不要なものを処分する様に依頼できたのも助かった。それでも残っていた食べ物などはほぼ全て賞味期限が切れており、これを敢えて、「勿体無い精神」でチャレンジして食する勇気は無く全て葬った。友達から買い、リモートで備え付けしたランニングマシーンのデカさにはビビった。それに加えて、2年前、インドに来る前に、インドにはトイレットペーパーが無いと聞いて、日本から運んだトイレットペーパー200ロールは、神隠しにあったかのように、丸ごと私の部屋から消えていたので、これも何か不具合があり、誰かが気を利かせて捨ててくれたのだろう。トイレットペーパーは現地で普通に売ってるのでまた買えばいいが、2年前に自分がやった愚かさを実感する。トイレットペーパー200ロール船で運んで、結局現地で売ってるこを知り、挙句の果てに、いつの間にか知らないところで全部捨てられてる始末。トイレットペーパーよ。。

一番焦ったのは通信環境だ。この一年半で、インドと中国の関係が悪くなり、そのせいでアプリに何らかの制限がかかった?のは定かではないが、とにかく、中国版LINE「WeChat」のつながりが物凄く悪くなり、危うくフィアンセとの連絡が途絶えるところだった。正直、これが一番焦った。だが、何とかAppleのFaceTimeで代用し命拾い。この度、FaceTimeを始めて使ったが、どのSNSのビデオ通話よりもダントツに画質が綺麗だということに初めて気がついた。何故、今までこれを使ってなかったのか。。とにかく一番大事なインフラは整ったので安心した。

昨晩から今日にかけて、現地スーパーで買い物など日用品を買いに出かけた。そして感じた。もうここには「コロナどこ行った?」と、言わんばかりのいつものインドがあった。全て正常運転。情報収集と挨拶がてら、現地にすでに戻ってきている駐在員にも電話で色々聞いてみた。日本にいる時には、結構もう元に戻っているとは聞いていたものの、いざ来てみると、元に戻りすぎてて、むしろ相当怪しいぐらいだ。「なんでこんな普通なんすか?」と、知り合いに聞いたところ、「いや。。なんでなんすかね?」というコメントがほとんど。つい数ヶ月前は、地獄絵図と化していたインドは一体なんだったんだぐらいの勢いで、見かけ状は「普通」。その結果、気持ちが緩んだその隙をつかれてやられそうな雰囲気満点だ。

安心は全く出来ない。コロナは落ち着いたように見えるものの、そもそもここはインドなので、デング熱やマラリアなど、それ以上に怖いとされる感染症は、間違いなくここにはある。私の場合、調子こいてそういうのにかかりそうなのは自覚しているため、コロナだからという以前に、普段から気にしている予防はこのまま続けるのはマストである。

一年半前にロックダウンされた時、その窓から見ていた景色を、ここからまた改めて見下ろす。すると、その一年半前の記憶が、ついつい昨日のことのように蘇る。そして、「日本にいた一年半はなんだけ?」と思うような感覚に陥る。止まっていた時計の針が遂にやっと動き出した気がしている。とにかく、早る気持ちを落ち着かせ、まずはインドに順応するようにスロースタートでダラダラ生きていこうと思う。

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